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2015年06月01日

「REITキーマンに聞く!」大和ハウス・アセットマネジメント株式会社 加藤 康敬 氏

「REITキーマンに聞く!」今回は、大和ハウス・アセットマネジメント株式会社 加藤 康敬 氏にJ-REIT市場とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。

――一部ヘルスケア施設がありますが、根本的にレジとは違うものだと思いますか?

ヘルスケア施設に投資をしようとした背景は、住宅を扱っているREITのため、広くは高齢者向け住宅、かつ今後高齢化が進むということで、重要な位置づけとなっています。投資の検討を始めた時期においては、それほど大きなマーケットではなく、流動性も低いものですから、あまり物件がない状況でした。
当時は、ヘルスケア施設の投資・運営について様々なリスクについて分からない部分もあり、レジ物件よりも利回りを少し上乗せした取引となっておりました。しかし、最近ではヘルスケア施設を専門に投資するREITが上場したり、リスクも限定的であることが分かってきておりますので、非常に少ないアセットを奪い合う形になってきております。本投資法人は大和ハウスグループによるサポートが受けられる物件(開発、管理・運営、賃料保証によるオペレーターの信用補完等)に投資することで、リスクを限定的にしております。
取得についても、スポンサーから紹介を受けた物件が主な投資対象となっております。
現在は、投資のボリュームとしては、資産規模2,550億円でありますが、そのうちの約5%の100億円程度を目処に投資を行っていく方針です。

――他のポートフォリオ別での動向はどのようになるとお考えですか?

レジ以外の他のアセットで申しますと、景気回復もあり、物流施設関係が物件規模も大きく、エリアもレジよりも広範囲なエリアが対象となっていることから、大変魅力的なアセットであると思います。
また今後は、インフラ施設について、日本以外では投資の対象となっているところもあり、今後面白いアセットであると思っております。

――海外のアセットに関しては?

現状の本投資法人の規約では、海外の不動産に投資できない状況でありますが、スポンサーは海外でも広く不動産開発を行っておりますので、取組み易いのかと思います。海外のショッピングセンターを組み入れたJ-REITはありますが、多数のテナントを抱えるレジでは、PM会社も現地法人を使うとなると、日本の国内であっても地方には目が届きにくいこともあるなか、敢えて積極的に海外のレジに投資することについて課題はあります。様々なリスクを検討した上で、そのリスクを利回りに乗せる必要もありますが、今後検討していくことはあると思います。

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