今回は、株式会社ミカサ・アセット・マネジメント 東野 豊氏にマーケット動向、スポンサー変更やファンドの特徴に関してインタビュー形式でお話していただきました。
第1は、平均稼働率が98%超と住居特化型REITでトップです。
現在、約13,000戸の賃貸マンションを保有しています。年間2割程度(約2,600戸)、月間平均で200戸以上の入退去があります。そのため、遅滞なく入退去情報を把握し、再商品化(原状回復)工事の早期完了やリーシング活動を強化することにより、ダウンタイムの極小化に注力しています。当社では、4年以上前に独自に開発した「日次稼働率予測システム」を昨年5月にバージョンアップし、現在では2時間ごとに最新の入退去情報や稼働率予測を社外からもインターネットで把握することができます。月次稼働率の予測値等の詳細情報が、物件ごとに部屋単位で瞬時に分かりますので、物件への実査等も含め、PM会社と協働してアクションプランを早期に実行しています。
※稼働率:日本賃貸住宅投資法人HPサイト (http://www.jrhi.co.jp/ja_cms/portfolio/rate.html)
第2は、PM業務に関して、実績のある外部9社と良好な関係を構築している点です。
2010年にプロスペクトリート投資法人と合併した時のPM会社総数は19社でしたが、その後に集約を進め、現在は9社体制です。毎年、全社に対して年間ベースの評価のフィードバックをさせて頂き、上位の会社を表彰する制度を5年以上前から行っています。普段からの親密なコミュニケーションにより、PM全社と賃貸業務や工事発注等で良好な関係が維持され、安定した実績が上がっています。
第3は、すべての取引が透明性の高い第三者との取引になっている点です。
2009年以降、新規に取得した物件はすべてスポンサー以外の第三者からの取得です。また、工事発注の多くは、相見積取得により内容及びコストを十分検証の上、業者選定を行っています。当社は、投資法人に対するフィデューシャリー・デューティ(信認義務)の履行を軸として、合理的な意思決定を行うことを資産運用の要としています。
当社の強みは、独自に開発したシステム自体にもありますが、当社にはシステム開発ができるIT担当の社員がいますので、開発後もアセットマネージャー等と情報交換を行いながら、開発したシステムを日々運用しながら修正・改良できる点です。
当該IT社員は、投資法人の実務に精通しており、定期的に開催されるシステム会議等を通じて、常に経営陣と同じ目線でシステム開発について考え、迅速に対応する等、コミュニケーションが良く取れている点も大きいと思います。システムを持っているだけでは意味がなく、実際に使用して浸透していくということが大事だと思います。なお、当社のシステムに関して、他の上場REITや私募ファンドの資産運用会社、コンサル等から御照会を頂くこともあります。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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