3月7日週のニュース概観
3月7日週で注目されるニュースだが、3月10日に東証が公表したREITの2月投資部門別売買状況が興味深い結果となった(下図参照)。
主な投資主体を見ると、海外投資家が過去2番目の大きさ(2014年4月以降では最大)となる約1,170億円の買い越しを記録し、約34億の売り越しであった先月とは対照的なリスクオン姿勢を示した。一方、今まで安定的な買い手を演じてきた投資信託と銀行が2月は売り手となった。特に投資信託の売り越し額が約583億円と2014年4月以降では最大額を記録した点が注目される。既に先週、東証は2月のREIT売買金額が過去最高を記録したと発表したが、それは海外投資家が活発に買い、投資信託が積極的に売るという構図の中で達成されたもののようだ。 今後の見通しだが、今まで安定的に継続してきた投資信託と銀行のREIT買入がこの先細っていくようだと、日銀のマイナス金利導入といったイベントに応じて機動的な売買を行う海外投資家に振り回される形で投資口価格が乱高下する場面も増えるかもしれない。
(※データ出処:株式会社東京証券取引所 REIT月間売買状況)
3月7日週の物件動向は以下の2 件があった。内訳はオフィス主体の複合施設1件、ホテルが1件。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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