9月20日週のニュース概観
(写真/PIXTA)
9月21日、三井不動産株式会社(以下、三井不動産)が台湾における2件目の商業施設開発計画決定を発表した。
計画の概要は、台湾海峡に面する台中市台中港の敷地約18.1万㎡に地上1階、延床面積約6.5万㎡、店舗面積4.5万㎡、約150店舗の入居が可能なアウトレットモール「(仮称)三井アウトレットパーク 台湾台中港」を建設するというもの。三井不動産は既に海外子会社を通じて土地所有者である台湾港務会社と借地契約を締結済みであり、2017年に着工して2018年に開業する予定。
なお当該開発計画地は、台中市中心部から約22km、台中空港から約9km、目の前に台中港フェリーターミナルがあり、人口規模で台湾第3位である台中市(人口270万人強)の地元需要に加え、台湾内外の観光客需要の取込みも期待できる立地となっている。
9月23日、大手ゼネコンの鹿島建設株式会社(以下、鹿島)がベトナムの不動産開発市場に進出すると発表した。
今回発表されたベトナム進出は、現地大手デベロッパーとの合弁企業設立、同国における複合施設取得の2件からなる。
まず合弁企業設立を見ると、Indochina Capital社と提携して不動産開発及びアセットマネジメントを事業内容とする合弁企業Indochina Kajima Development社(本社はハノイの予定)を10月内に立上げ、これを鹿島のアジア統括現地法人カジマ・オーバーシーズ・アジアの傘下に置くという。
続いて複合施設取得では、Indochina Capital社がダナン市で開発したクラスAオフィスと商業施設からなる「リバーサイドタワー・コマーシャルセンター」(地上13階、貸床面積約1.1万㎡)をカジマ・オーバーシーズ・アジアが2016年5月付で取得したという。
1965年の米海兵隊大規模上陸、1968年のテト攻勢で世界を震撼させたダナン市だが、今や東南アジア東西回廊の東の起点として、そしてアップルや今回の鹿島といった錚々たる企業を引き付ける経済拠点として新たな歴史を刻んでいるようである。
9月20日週の物件開発動向だが、休日が多いこともあり、以下の1件が発表されるにとどまった。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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