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2016年12月07日

三菱地所、ケネディクスからホテル運営を受託

11月28日週のニュース概観

(写真/PIXTA)

概況

12月1日、三菱地所株式会社(以下、三菱地所)とケネディクス株式会社(以下、ケネディクス)との間でホテル運営に係る合意が成立した。
ケネディクスは東京都中央区銀座8丁目を舞台に2017年6月着工、2018年12月竣工、2019年年初開業というタイムスケジュールで敷地面積約422㎡、地上14階、延床面積4,618㎡、客室125室という規模のホテル開発計画を進めている。これが今回の合意対象である。
合意の内容は、当該ホテル竣工後の運営を三菱地所の100%子会社である株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが受託するというもの。今回の合意が実行されれば、株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが都内で運営するホテルとしては4件目となる(全国では9件目)。
なおホテル敷地は東京メトロ「銀座」駅や銀座中央通りに近く、開業後はビジネス客やレジャー客等幅広い層の取り込みが期待される。

物件動向

11月28日週の物件開発動向だが、主だったものとして以下の3件の発表があった。

a. 兵庫県神戸市:「プロロジスパーク神戸4」計画
11月29日、プロロジスが「神戸テクノ・ロジスティクスパーク」内では4件目の物流施設開発となる「プロロジスパーク神戸4」開発計画を発表した。
計画の概要は、神戸市が産業集積を狙って推進している「神戸テクノ・ロジスティクスパーク」の敷地内、山陽自動車道「神戸西IC」からは約1kmという立地に、BTS型物流施設2棟を建設するというもの。延床面積は2棟合わせて5.2万~6.9万㎡に及び、冷凍冷蔵倉庫や危険物倉庫等も併設して多様な物流ニーズへのきめ細かい対応を重視している。
今後の開発スケジュールだが、2017年以降の着工と2018年以降の竣工を予定している。
b. 岐阜県高山市:「飛騨高山」計画
11月30日、森トラスト株式会社(以下、森トラスト)が岐阜県高山市でホテル開発用地と温泉権を取得したと発表した。
今回森トラストが取得した用地約4,700㎡は、高山市の中でも江戸時代の街並みを今に残す「重要伝統的建造物群保存地区」に至近の立地で、同社は同時に取得した温泉権と合わせた活用で外資系ホテル運営会社の誘致を目指している。
今後の具体的な開発スケジュールは検討中のようだが、森トラストが2016年度中の上場に向けて動いているホテル特化型REITのパイプラインへの影響も注目されるところである。
c. 東京都江東区:「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2‐1街区 AC棟計画」
12月1日、三井不動産株式会社が江東区豊洲2丁目で進めている大型複合施設再開発計画について着工を発表した。
当該再開発計画は、東京メトロやゆりかもめの「豊洲駅」に面した2-1街区を対象としたもので、既に豊洲シビックセンターや東京消防庁深川消防署豊洲出張所が当該再開発計画の一環として建設され竣工している。
今回着工が発表されたのは、当該再開発計画の中核ともいえる大型複合施設3棟(A、B、C棟)のうちA、C棟である。建物の規模はA棟、C棟合わせて敷地面積約1.9万㎡、延床面積18.4万㎡、地下2階地上36階(A棟)。2020年4月の竣工後は主にオフィスや商業施設、ホテルとしての利用される予定だが、C棟内には近隣に電気と熱を供給するエネルギーセンターを設置し、災害時の帰宅困難者向けに一時滞在施設(2,500㎡、想定収容人数1,500人)も整備する等、BCPや災害対応も重視した設計となっている点が特徴。
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