新家 義貴 (著)
不動産市況が一定のサイクルで上昇と下降を繰り返していることは広く知られています。そして好調な市況がしばらく続いている現在、気になってくるのは「次の下降局面はいつ来るか?」という問題です。この問いに明確な答えを返すことは非常に難しいものですが、ヒントがないわけではありません。
それは日本の景気動向です。1980年代から1990年代前半にかけてのバブルとその崩壊に伴う地価の高騰と急落、2002年から2008年にかけてのいざなみ景気とそれを背景にしたファンドバブルの盛上り、その後の世界的な金融危機とそれに伴う再度の地価下落、2013年から始まるアベノミクスと異次元緩和による景気の持ち直しと地価の復活と、地価の推移は常にその時の景気動向とともに歩んできました。
しかし、いざ景気の現状を把握し、今後の見通しを持とうとしても省庁やシンクタンクが発表する大量のデータを前に尻込みしてしまうことも多いかと思います。そうした時に役立つのが、今回取り上げる『予測の達人が教える経済指標の読み方』です。
著者は第一生命経済研究所経済調査部の主席エコノミストである新家義貴氏です。各シンクタンクやメディアがエコノミストを対象に行っている各種予測ランキングでトップレベルの実績を挙げてきた著者が、景気の現状を把握しより精度の高い今後の見通しを持つために重視すべきデータとその取り扱い方、ものの考え方をまとめたのが本書です。
全7章からなる『予測の達人が教える経済指標の読み方』では、景気変動や経済データの基本、数多い経済指標の中で特に重視すべきデータとその特徴、経済予測の立て方とその際にはまりがちな落とし穴が順序立てて簡明に記述されています。
2017年も既に残りわずかですが、本書を年末年始休暇のお供とし、きたる2018年をより良い年とするために経済脳を鍛えるのは如何でしょうか。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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