10月30日週のニュース概観
(写真/PIXTA)
11月1日、ヒューリック株式会社(以下、ヒューリック)が私募REITヒューリックプライベートリート投資法人の運用開始を発表した。
ヒューリックプライベートリート投資法人は投資対象を広くとる総合型の私募REITで、ヒューリックの100%子会社ヒューリックプライベートリートマネジメント株式会社が今年9月13日に設立した。運用開始時のポートフォリオは、保有物件21件、資産規模約322億円という規模。
既にJ-REITヒューリックリート投資法人(こちらも総合型)の運用を行っているヒューリックグループだが、今回の私募REIT運用開始でJ-REITとは異なるリスク・リターンを求める投資資金の取り込みを図る考え。
同じ11月1日、ヘルスケア&メディカル投資法人が病院資産取得を発表した。
同投資法人が今回約20億円を投じて取得したのは新潟市北区の「新潟リハビリテーション病院」。当該病院は地域の総合リハビリテーション拠点としての役割を果たしており、現在運営を行っている医療法人愛広会が引き続きテナントとして入居する。
国土交通省は病院経営の効率化や耐震性向上のための改築資金調達を促進するため、厚生労働省等とも協議を進めながら2015年6月に「病院不動産 を対象とするリートに係るガイドライン」を公開してJ-REITによる病院不動産の取得を解禁した。しかし、投資資産としての評価の難しさやトラックレコードの乏しさもあり、これまで実際に病院資産をポートフォリオに組み込んだJ-REITは存在しなかった(病院より小規模な診療所なら1件組込み事例あり)。
今後、ヘルスケア&メディカル投資法人の取得が呼び水となってJ-REITによる病院資産取得が活発化してくるか注目される。
11月2日、阪急阪神ホールディングス株式会社(以下、阪急阪神HD)がグループ内不動産事業の再編を行うと発表した。
発表によると、再編は2018年4月1日付で行われ、現在阪急電鉄の子会社(阪急阪神HDにとっては孫会社)である阪急不動産を阪急阪神HDの子会社とし、阪急阪神不動産と改名させて同じグループ内の阪急電鉄と阪神電気鉄道の不動産事業を集約させるという。
阪神阪急グループがスポンサーを務める阪急リート投資法人は、今回の事業再編がスポンサーグループの開発力強化、ひいてはパイプラインの増強に繋がることに期待を示している。
10月30日週の物件動向だが、特に目立つものはなかった。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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