10月22日週のマーケット概観
(写真/iStock)
10月22日週の市場環境を振り返ると、米国ハイテク株の値下がりや中国の景気減速懸念に引きずられる形で日本株市場も大きく値を下げた。
これとは対照的に底堅い展開を続けたのがJ-REIT市場である。
両者の差は値動きの荒さを示すヒストリカル・ボラティリティ(年率)に歴然と表れており、22日~26日のTOPIXでは約22.5%となる一方、東証J-REIT指数は約5.4%という低水準。
10月1日~26日の数字で見てもTOPIXの約20.5%に対して東証J-REIT指数は約8.3%となっており、動の株式と静のJ-REITという構図が鮮明となっている。
J-REIT市場の今後については、「日銀が長期金利の変動幅を上下0.2%を超える範囲まで許容するのではないか」という声も出ており、J-REITの借入金利負担、分配金と長期国債との利回り格差に影響が及んでくる可能性はあるものの、J-REITの業績が堅調な内需に支えられていること、そして増配を背景とした4%超の分配金利回り(J-REIT全銘柄平均値)を考えれば、目先は資金の逃避先として安定した値動きが続くものとみられる。
そのJ-REIT市場だが、10月22日週で活発に取引されたのは以下の銘柄であった(出来高の多い順に上位10銘柄を提示)。
コード | 名称 | 出来高(口) | 分配金利回り(26日時点) | 投資対象 |
3298 | インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 | 150,164 | 5.30% | オフィス |
8963 | インヴィンシブル投資法人 | 107,941 | 7.24% | 総合 |
3295 | ヒューリックリート投資法人 | 69,879 | 4.21% | 総合 |
3281 | GLP投資法人 | 56,893 | 4.59% | 物流 |
8985 | ジャパン・ホテル・リート投資法人 | 45,754 | 4.89% | ホテル |
3476 | 投資法人みらい | 36,311 | 6.17% | 総合 |
3309 | 積水ハウス・リート投資法人 | 29,271 | 4.22% | 総合 |
8960 | ユナイテッド・アーバン投資法人 | 28,199 | 4.08% | 総合 |
3462 | 野村不動産マスターファンド投資法人 | 26,976 | 4.24% | 総合 |
投資対象については総合型が8銘柄入って存在感を示している。
分配金利回りについては26日終値時点で10銘柄全てで4%を超えてはいるものの、分配金利回りが7%を超えているインヴィンシブル投資法人を押さえてインベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(分配金利回り5.30%)がトップに立っているように、分配金利回りの高さと取引の活発さは必ずしも一致するわけではないようだ。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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