4月2日週のニュース概観
(写真/iStock)
4月6日、ゼネコン大手の鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)が私募REIT運営を目的として投資法人を新設したことが判明した。
サイバー法人台帳ROBINSへの掲載によると、新設投資法人の名称は「鹿島プライベートリート投資法人」。鹿島建設からは4月6日現時点で当該投資法人新設に係るリリースは出されていないが、当該投資法人の名称は勿論、当該投資法人の所在地と鹿島建設の100%子会社鹿島不動産投資顧問株式会社の所在地が同一であることから、鹿島建設グループをスポンサーとする私募REITだと判断される。
鹿島に限らず、最近の大手ゼネコンは2020年東京五輪後を見越して収益源の多様化を加速させており、その流れの一つとして不動産事業や再生エネルギー事業への投資を拡大させている。今後、鹿島建設に続いて他の大手ゼネコンも収益源多様化のためにREITやインフラファンドの活用に動いてくるか注目されよう。
また、鹿島プライベートリート投資法人の設立により、2010年12月に1銘柄から始まった私募REIT市場は8年を経ずして28銘柄を擁するに至った(銘柄数からは、当初私募REIT運用を目的として組成されたものの、後に上場を目指すことになったPAGプライベートリート投資法人を除外している)。運用資産額も2.5兆円に迫る水準まで成長し、スポンサーもデベロッパー以外に商社、証券会社、物流企業、ゼネコン、地銀と多様性を増してきた私募REIT市場がこの先どこまで成長を続けていくかも興味深い。
4月2日週の物件動向だが、以下の2案件が発表された。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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