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2018年08月14日

ロードスターキャピタル、不動産エクイティ投資型クラウドファンディング商品の募集を開始へ

8月6日週のニュース概観

(写真/iStock)

概況

8月8日、不動産特化型のクラウドファンディングサービスを展開しているロードスターキャピタル株式会社(以下、ロードスターキャピタル)が、10日よりエクイティ投資型の不動産クラウドファンディング商品の募集を開始すると発表した(募集期間は14日までの予定)。
最低投資額は50万円(5口相当)からで、投資額上限は1,000万円(100口相当)まで。この募集で集めた資金は、秋葉原のオフィスビル(建物名:秋葉原成信ビル、地上12階建て、延床面積約920㎡)を取得・運用するSPCに匿名組合出資という形で投資され、3年にわたって運用されるという。
これまでにもインターネットを経由して不特定多数の人から資金を調達するクラウドファンディングの仕組みを利用した不動産投資商品は多数発表されてきたが、それらは調達した資金を利払や元本が一定程度保証された貸付という形で運用するものであった。
今回、ロードスターキャピタルが募集を開始する商品は、クラウドファンディングで投資家から資金を募る点は従来の不動産クラウドファンディング商品と同様だが、集めた資金をSPCの出資部分(株式会社の純資産に該当)に匿名組合出資という形で投資する点が大きく異なる。
今回の案件に投資した投資家は、SPCの保有不動産から上がる収益とSPCが運用を終了した時に残った財産からそれぞれ分配を受ける権利を保有することになるが、その損益は貸付に比べてよりダイレクトにSPCの不動産運用の巧拙に左右される。
今回のロードスターキャピタルの案件は、これまで機関投資家にしかアクセスできなかった不動産私募ファンドの仕組みを個人投資家にも開いたということに特色がある。これが募集に応じた投資家に満足をもたらせるか、そして同様の商品の提供がどこまで広がるか注目される。

8月10日、東急不動産株式会社(以下、東急不動産)が石川県金沢市、岐阜県高山市、北海道函館市でホテル「東急スカイ」の新規出店を行うと発表した。
現在、東京都を中心に京都市や札幌市、福岡市で計21店舗を展開している「東急スカイ」だが、現在開発中のもの、そして発表された新規出店3件を含めると、全国で30店舗を展開することになる(2020年夏頃には全30店舗が開業状態となっている予定)。
東急不動産は、当面インバウンドによりホテル需要が強い状態が続くと見て京都や北海道、福岡といった観光地でのホテル出店を加速させる考えだが、他に太陽光発電等の再生可能エネルギー事業、物流施設事業でも活発な開発を進めており、運用難度が高いのと引き換えにより多くの賃料が期待できるオペレーショナルアセットに力を入れていることが窺える

物件動向

8月6日週の物件動向だが、以下の案件が発表された。

a.茨城県つくばみらい市:「(仮称)新守谷物流センター」計画
2018年8月7日、ラサール不動産投資顧問株式会社(以下、ラサール不動産投資顧問)がつくばみらい市で開発計画を進めていたマルチテナント型物流施設について建設工事着工を発表した。
発表によると、建設工事が始まったのは常磐自動車道「谷和原IC」から約2km(都心からは50km圏内)の敷地。そこに地上2階、延床面積約3.9万㎡の物流施設を建設するという(竣工は2019年8月9日予定)。
ラサール不動産投資顧問は物流REITラサールロジポート投資法人のスポンサーを務めており、今回着工した物流施設も竣工後は同投資法人のパイプラインに組み込まれるものとみられる。
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決算発表動画
物件取得価格ランキング
1 新宿三井ビルディング 1,700億円
2 飯田橋グラン・ブルーム 1,389億円
3 六本木ヒルズ森タワー 1,154億円
4 汐留ビルディング 1,069億円
5 東京汐留ビルディング 825億円
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