11月27日~12月3日のニュース概観
(写真/iStock)
11月27日から12月3日の間に、2件の投資法人新設が判明した(いずれもサイバー法人台帳ROBINSによる)。
まず1つ目の新設投資法人は、11月27日にROBINSに記載された「サンケイリアルエステート投資法人」である。
投資法人の名称、そして法人所在地が株式会社サンケイビル(以下、サンケイビル)本社の住所と同一であることから、サンケイビルをスポンサーとするREITだと推測される。
ただし、当のサンケイビルからは現時点で当該投資法人に係るリリースが出ていないため、サンケイリアルエステート投資法人がどのような不動産を投資対象とするのか、そもそも上場するのか私募で運用されるのかといった詳細は今後の続報待ちとなる。
続く2つ目の新設投資法人は、11月30日にROBINSに記載された「MULプライベートリート投資法人」である。
こちらは法人所在地がMUL不動産投資顧問株式会社(以下、MUL不動産投資顧問)と同一であること、そして同社が三菱UFJリース株式会社の100%子会社MULリアルティインベストメント株式会社から66.6%、ケネディクス株式会社から33.4%の出資を受けていることから、三菱UFJリースグループをメイン・スポンサー、ケネディクスグループをサブ・スポンサーとする体制で運営されていくと推測される。
また、投資法人名称に「プライベート」という文字が含まれていることから、上場ではなく私募での運用を念頭に置いていることも窺える。
ただし、三菱UFJリース株式会社やケネディクス株式会社から当該投資法人に係るリリースが現状発表されていないため、投資対象資産といった詳細はこちらも今後の続報待ちとなる。
また11月28日、九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が現地子会社を通じてタイでのホテル事業に参入すると発表した。
発表によると、JR九州の現地子会社タイJR九州ビジネスディベロップメント株式会社は、バンコクの繁華街にある地上32階建て、延床面積約23,000㎡、客室数298室のホテルを賃借し、その運営を国際的なホテル運営大手マリオットインターナショナル株式会社に委託するという。
2018年3月期時点で営業利益の約36%を駅ビル・不動産事業で稼ぎ出しているJR九州は、さらなる収益性強化を目指して国内外での不動産投資・運用に一層注力する姿勢を示している(なお同期のセグメント別営業利益率を見ると、鉄道を中心とする運輸サービスが約15.8%に留まるのに対し、駅ビル・不動産事業は約33.4%と圧倒的な稼得力の差が存在している)。
今回発表された案件は同社にとってタイで3つ目の不動産事業ということだが、今後、JR九州グループのASEAN地域での不動産事業がどこまで大きく育ってくるか注目したい。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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