(2021/04/14)
Oneリート投資法人が、第15期(2021年2月期)決算を発表した。 第15期は匿名組合出資持分を取得し、オフィスビル3物件の優先交渉権を取得。解約違約金収入が増加する一方、前期の物件売却益の反動減、3月に売却したfab南大沢の減損損失802百万円計上により、前期比46.7%減益。税会不一致が発生するため、一時差異等調整引当額を計上し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は7,605円となった。 期末のポートフォリオは25物件、資産規模(取得額合計)は1,022億円、有利子負債比率は46.0%。 第16期(2021年8月期)は、物件入れ替えを行い「D'sVARIE本郷ビル」等3物件を取得する一方、「fab南大沢」等3物件を売却する。物件売却益873百万円の計上、前期の減損損失がなくなることにより、前期比151%増益を見込む。前期の一時差異等調整引当額の戻し入れを行い、1口当たり分配金は7,320円となる見通し。オフィスのテナント解約が過去平均の2倍程度に増加するため、平均稼働率は98.6%を想定するが、埋め戻しは堅調であり、中規模オフィスにおけるテナントの動きは一巡し、空室率は下げ止まると予測する。 第17期(2022年2月期)は、平均稼働率97.5%を想定。前期の物件売却益の反動減や、オフィスの空室による減収を反映し、前期予想比33%減益を見込む。1口当たり分配金は7,170円となる見通し。 なお、fab南大沢の売却により、オフィスの投資比率が100%となった。 当面商業施設を取得しない方針から、5月の投資主総会の承認を経て、投資対象をオフィスビルのみに変更する予定。
第15期実績 | 第16期予想 | 前期比 | 第17期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 4,060百万円 | 4,834百万円 | 19.1% | 3,918百万円 | ▲18.9% |
当期利益 | 1,022百万円 | 2,568百万円 | 151.3% | 1,720百万円 | ▲33.0% |
分配金総額 (利益超過分配金を含む) |
1,824百万円 | 1,757百万円 | ▲3.7% | 1,720百万円 | ▲2.1% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含まない) |
5,057円 | 7,320円 | 44.7% | 7,170円 | ▲2.0% |
1口当たり 利益超過分配金 |
2,548円 | 0円 | ▲100.0% | 0円 | - |
1口当たり分配金 (利益超過分配金を含む) |
7,605円 | 7,320円 | ▲3.7% | 7,170円 | ▲2.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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