(2021/12/15)
NTT都市開発リート投資法人が、第38期(2021年10月期)決算を発表した。 第38期は「ビュロー紀尾井町」を売却した。アーバンネット五反田NNビルの大口テナント退去等により、ポートフォリオの62%を占めるオフィスの期中平均稼働率は93.0%と前期比-3.8ポイントと大きく低下した。前期に取得した物件が通期寄与するが、オフィスの稼働率低下による減収や物件売却益の減少により、前期比15.6%減益。349百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,130円となった。 期末のポートフォリオは58物件、資産規模(取得額合計)は2,600億円、有利子負債比率は47.4%。 第39期(2022年4月期)は、6年9ヶ月ぶりに公募増資を行い、「東京オペラシティ」を取得する一方、「スフィアタワー天王洲」を売却。オフィスの平均稼働率は93.5%と改善する想定。修繕費が増加するが、新規物件の賃貸収益や売却益2,228百万円が寄与し、前期比24.6%増益を見込む。物件売却益を全額分配し、投資口数が6.4%増加するも、1口当たり分配金は3,975円と前期比27%増となる見通し。有利子負債比率は44.7%へ低下する。 第40期(2022年10月期)は、アーバンネット五反田NNビルのテナント契約により、オフィスの平均稼働率は95.1%と大きく改善する見込み。賃貸収益が増加、修繕費が減少するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比31.3%減益を見込み、1口当たり分配金は2,730円となる見通し。
第38期実績 | 第39期予想 | 前期比 | 第40期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,738百万円 | 12,406百万円 | 15.5% | 10,382百万円 | ▲16.3% |
当期利益 | 4,470百万円 | 5,572百万円 | 24.7% | 3,826百万円 | ▲31.3% |
分配金総額 | 4,122百万円 | 5,572百万円 | 35.2% | 3,826百万円 | ▲31.3% |
1口当たり分配金 | 3,130円 | 3,975円 | 27.0% | 2,730円 | ▲31.3% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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