(2023/10/23)
森トラストリート投資法人が、第43期(2023年8月期)決算を発表した。 第43期は、森トラスト・ホテルリート投資法人と合併し、ホテル5物件を承継した。更に「神谷町トラストタワー」と「仙台MTビル」を追加取得する一方、「新橋駅前MTRビル」の一部を追加売却した。ホテル業績回復に伴う賃料増加、耐用年数見直しに伴う減価償却費の減少が寄与し、当期利益は7,157百万円。1,105百万円を内部留保とし、また投資口2分割により、1口当たり分配金は1,700円となった。 期末のポートフォリオは22物件、資産規模(取得額合計)は4,701億円、有利子負債比率は47.4%。 第44期(2024年2月期)は、「仙台MTビル」を追加取得する一方、「新橋駅前MTRビル」の残持分を売却する。旗艦物件である東京汐留ビルディングの稼働率は10月末に99.2%へ改善する想定。オフィスの稼働回復に伴う賃料増、前期の合併費用がなくなること等により、経常利益ベースでは前期比6.3%増となるが、前期の法人税調整額の反動減により、当期利益は3.1%減を見込む。物件売却益のうち681百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,757円と前期比3.4%増となる見通し。 第45期(2024年8月期)は、引き続きオフィスの賃料が増加するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比17.8%減益を見込む。内部留保より3百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,602円となる見通し。 今後はスポンサー開発物件を含めた物件取得により、資産規模5,000億円を目指す意向。
第43期実績 | 第44期予想 | 前期比 | 第45期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 11,812百万円 | 11,952百万円 | 1.2% | 10,823百万円 | ▲9.4% |
当期利益 | 7,157百万円 | 6,935百万円 | ▲3.1% | 5,701百万円 | ▲17.8% |
分配金総額 | 6,052百万円 | 6,254百万円 | 3.3% | 5,704百万円 | ▲8.8% |
1口当たり分配金 | 1,700円 | 1,757円 | 3.4% | 1,602円 | ▲8.8% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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