(2024/06/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第37期(2024年4月期)決算を発表した。 第37期は、「いちご大船ビル」を売却した。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は95.7%と前期より0.7ポイント低下した。これにより賃貸収益は減少したが、物件売却益の増加により、前期比7.3%増益。101百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,199円と4%増となった。 期末のポートフォリオは87物件、資産規模(取得額合計)は2,104億円、有利子負債比率は49.8%。 第38期(2025年4月期)は、スポンサーを割当先とする第三者割当増資を行い、「いちご秋葉原イーストビル」等6物件を取得する一方、「いちご九段二丁目ビル」を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.1%と前期より0.4ポイント上昇する想定。これらによる賃貸収益及び物件売却益の増加が寄与し、前期比22.4%増益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、投資口数が2.7%増加するも、1口当たり分配金は2,683円と前期比22%増となる見通し。 第39期(2025年10月期)は、期中平均稼働率97.1%と前期予想より1.0ポイント上昇する想定。賃貸収益は増加するが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比22.3%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取り崩すも、1口当たり分配金は2,102円と前期予想比21.7%減となる見通し。 引き続きリニューアル等による資産価値及び収益向上と、戦略的な物件入替えを目指す。
第37期実績 | 第38期予想 | 前期比 | 第39期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,068百万円 | 9,214百万円 | 14.2% | 8,282百万円 | ▲10.1% |
当期利益 | 3,323百万円 | 4,068百万円 | 22.4% | 3,162百万円 | ▲22.3% |
分配金総額 | 3,327百万円 | 4,173百万円 | 25.4% | 3,269百万円 | ▲21.7% |
1口当たり分配金 | 2,199円 | 2,683円 | 22.0% | 2,102円 | ▲21.7% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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