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「REITキーマンに聞く!」GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 鳥越 豪郎 氏
今回は、GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 鳥越 豪郎 氏にJ-REIT市場と ファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。 (※このインタビューは2015年6月に行ったものです。)
――今後資産規模をどれくらいにしたいという目標はありますか?
基本的にはそのような目標は公表しておりませんが、更に拡大はしていきたいとは思っております。しかし、いつまでにという期限を設定すると、それが目的になってしまいますので、購入できるタイミングでしっかり購入していきたいと思っております。
――あまり弱点が見えないので、一つ質問させていただきたいのですが、物流系REITの脅威となるものはありますか?
海外では巨大なEコマース企業が、自社の潤沢な資金を活用し、自社で物流施設を持ってしまい、それだけでなく、中小のEコマース企業にオペレーションも併せて提供するという話を聞いたことがあります。物流オペレーションのサービスとのパッケージで物流施設とセットで提供するという企業がでてくると脅威となってきます。
確かに、資金が潤沢な企業は強いですが、当然に資本コストの違いは、明らかにあると思います。一般の事業会社の資金コストとJ-REITの資金コストは基本的に違うはずで、J-REITの方が資金調達コストは低いはずですから、そこは負けないと思っておりますので、頑張っていこうと思います。
――今後の内部成長戦略についてお教え下さい
GLP投資法人は、上場以来5期連続の賃料増額を実現しております。 それには、まずは先ほども申し上げましたが、顧客の満足度を上げるための様々な取組みを行っております。
付け加えるとしますと、最近は、サステナビリティにも注目するようにしています。日本ではまだサステナビリティに対する取組みは、コスト増につながるという印象がありますが、お客様に対して利便性や安全性を一緒に作っていくことにより、さらなる満足度や施設への永住性を高めていきたいと思っています。それが、最終的に賃料増額に結び付けることができれば、いわゆるグリーンリースという考え方に該当するかと思いますが、環境に配慮した運営で得た利益をお互い分け合う等もやりつつ、内部成長が図れるとすごく良いかと思います。