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東京建物、銀座および大宮でのホテル開発事業概要が決定
2月5日週のニュース概観
(写真/iStock)
概況
2月7日、東京建物株式会社(以下、東京建物)が銀座および大宮市で進めているホテル開発の事業概要が決定した。
東京建物が発表したところによると、まず銀座でのホテル開発「(仮称)銀座2丁目プロジェクト」については、東京メトロ「銀座一丁目」駅や「東銀座」駅にそれぞれ徒歩3分以内という好立地の敷地約480㎡に地上16階、延床面積約5,700㎡、客室数182室のホテルを2018年8月までに建設し、運営をソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社に委託して新ブランド「the square hotel」で営業していくという。
そして埼玉県大宮市でのホテル開発「(仮称)大宮駅西口ホテルプロジェクト」では、JR線「大宮」駅から徒歩6分の敷地2,250㎡に地上14階、延床面積約10,100㎡、客室数321室のホテルを2019年6月までに建設し、運営を株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメントに委託する。なお同社が東京建物からホテル運営を委託されるのはこれが2件目。
東京建物は都市圏を中心にホテル需要が高水準を維持すると考えており、引き続き都市型ホテルの開発を積極的に進める考えを示している。
2月9日、東京都と新宿区がJR線「新宿」駅を中心とした一帯の大型再開発計画方針「新宿の拠点再整備方針(案) ~新宿グランドターミナルの一体的な再編~」を発表した。
当該資料では、まず「新宿」駅一帯に商業、ビジネス、観光が高度に集積する一方、各エリア間の連結が進まず、人の流れの局所的集中・交錯、さらには各エリアの分断がもたらされていると指摘している。その上で、老朽化した駅ビルの更新、歩行者優先の連絡通路の増強、駅構造の効率化を一体的に推進して新たな交流や発展を生み出すべしと当該資料は訴えている。
再開発に伴う作業は大まかに鉄道駅施設整備、公共施設整備、駅ビルの建替えの3つに分かれるが、今後、2020年度の工事着手を目指して更に詳細を詰めていくという。
新宿駅構内の構造の複雑さや分かりにくさ、同駅一帯の動線の不便さや混雑はこれまでにも多々指摘されてきたが、国土交通省、東京都、新宿区、東日本旅客鉄道株式会社、小田急電鉄株式会社、東京地下鉄株式会社、京王電鉄株式会社、西武鉄道株式会社が事業者として参画する今回の大型再開発でそれら諸問題が解消されることを期待したい。
物件動向
2月5日週の物件動向だが、目立つ発表はなかった。