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タカラレーベン、他社と連携してJ-REIT上場を目指す
2月12日週のニュース概観
(写真/iStock)
概況
2月15日、分譲マンション等の開発・販売を手掛ける株式会社タカラレーベン(以下、タカラレーベン)がJ-REIT上場に向けた取組を発表した。
発表によると、タカラレーベンは今年1月15日付で資産運用会社「タカラPAG不動産投資顧問株式会社」(以下、タカラPAG不動産投資顧問。資本金は3.45億円)を他3社と共同で設立しており、当該資産運用会社を通じて2018年度中のJ-REIT上場に向けた取組を進めていくという。
タカラPAG不動産投資顧問に出資した企業は以下の通り(カッコ内の数字は出資比率)。
1.株式会社タカラレーベン(60%)
2.PAG Real Estate Holding Limited(30%)
3.株式会社ヤマダ電機(5%)
4.株式会社共立メンテナンス(5%)
なおタカラレーベンの当該リリースを見ると「既に設立済みの投資法人を2018 年度中にREIT 市場に上場させるべく協業してまいります」という記述がある。
一方で当該発表のあった2月15日時点でサイバー法人台帳を確認してもタカラレーベンが新設したとみられる投資法人は見当たらない。
ここでタカラPAG不動産投資顧問への出資比率2番手であるPAG Real Estate Holding Limitedに目を転じると、同社は昨年9月にPAGプライベートリート投資法人を設立している。
以上から、タカラレーベンを中心とする4社はPAGプライベートリート投資法人の名称や規約を変更した上で2018年度中にJ-REIT市場へ上場させるシナリオを描いているのではないかと推測される。
物件動向
2月12日週の物件動向は以下の1件があった。京都市内でのホテル開発だが、先週も東京建物がホテル開発を加速させていく構えを示す等、内外ともに堅調な観光需要を取り込もうという動きは依然活発のようである。
- a.京都府京都市:「(仮称)三井ガーデンホテル京都駅前」計画
- 2月15日、三井不動産株式会社がJR線「京都」駅から徒歩3分、東本願寺等の観光名所も徒歩圏内となる京都市下京区東洞院通七条下る東塩小路町の敷地約783㎡に、地下1階地上10階、延床面積約5,200㎡、客室数136室のホテルを開発すると発表した。
当該ホテルの開業は2019年を予定しており、無事開業を迎えれば「三井ガーデンホテル」ブランドとしては5件目の京都物件となる。この件数は単一の都市としては最大の東京23区の7件(現在開発中のもの3件を含む。なお大阪市は稼働済みが2件)に次ぐ数字であり、改めて観光都市京都の吸引力を感じさせる。