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決算説明会資料拾い読み ジャパンリアルエステイト投資法人
2019年3月期(第35期)決算説明会
今回取り上げるのは、2019年5月17日に開示されたジャパンリアルエステイト投資法人(以下JRE)の35期(2019年3月期)決算説明会資料です。
JREの資産運用会社は、三菱地所系列のジャパンリアルエステイトアセットマネジメント株式会社(出資比率:三菱地所90%、三井物産10%)にて、2001年9月上場した最古参のオフィスビル運用に特化した投資法人です。
投資方針・財務上の指針(一部抜粋)
1.地域に関するポートフォリオ構成
首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)70%以上、その他地方都市30%以下。
2.用途に関するポートフォリオ構成
オフィスビルを対象とし、これに付随する住宅及び商業施設を含む。
3.財務上の指針
LTV65%以下、目途値は30~40%を目安。有利子負債限度額は1兆円。
第35期のトピックス
1.投資環境
企業収益と雇用・所得環境の改善、設備投資の増加基調が続いており、企業の執務スペースの増床やオフィス環境改善等の需要を背景に、依然空室率の低下傾向は継続している。不動産売買市場においては、良好な資金調達環境が続いたため、国内外投資家の積極的な投資意欲が見られ、取引利回りは引き続き低水準にて厳しい取得環境は継続中。
2.外部成長
スポンサーから2019年1月フロントプレイス南新宿(取得価格92.5億円)、相対にて2019年3月大同生命新潟ビル(取得価格17.7億円)を取得。これにより、期末時点の運用資産は73物件、1兆0256億円(取得価格ベース)となった。
3. 内部成長
賃貸オフィス市場は活況であり、期末稼働率は上場来最高の99.5%。賃料改定とテナント入替による効果は、月額賃料ベースで+48百万円、取得分41百万円と合わせると月額+89百万円となった。来期に関しても賃料改定対象割合の増加や賃料ギャップの拡大を背景に、順調な内部成長が期待できる。
4.含み益について
ポートフォリオ全体の含み益は、前期より131億円増えて上場来最高の2,433億円となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)