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決算情報拾い読み コンフォリア・レジデンシャル投資法人
2019年7月期(第18期)決算説明会資料
今回取り上げるのは、2019年9月18日に開示されたコンフォリア・レジデンシャル投資法人(以下CRR)の18期(2019年7月期)決算説明会資料です。
資産運用会社は、東急不動産株式会社の100%子会社である東急不動産リート・マネジメント株式会社にて、CRRは2013年2月に上場しております。
ポートフォリオ投資方針等
投資クライテリアと立地
CRRは、居住用住宅を投資対象とする住宅特化型J-REIT。80~100%を賃貸住宅、0~20%を運営型賃貸住宅(シニア住宅・サービスアパートメント・学生寮)に投資し、エリアは東京都心5区を中心に東京都及びその周辺を80%以上、その他政令指定都市を20%以下とする。18期末のポートフォリオでは、東京23区内に所在する物件が91.0%、また最寄駅からの平均徒歩分数は4.9分と好立地にて、「東京23区中心」「駅近物件中心」を謳っている。
第18期のトピックス
1.投資環境
賃貸住宅市場においては、引き続き高稼働を維持する中で賃料単価については、東京都心部を中心として賃料上昇傾向がみられる。また、不動産投資市場においては、政府、日本銀行による財政金融政策を受け、低金利環境が継続する中取引価格は高値圏で推移している。
2. 外部成長
18期の物件異動は、2019年2月に「コンフォリア渋谷WEST」(取得価格53.97億円)、「コンフォリア錦糸町DEUX」(取得価格22.13億円)、「コンフォリア亀戸サウス」(取得価格20.5億円)、2019年3月に「コンフォリア東日本橋」(取得価格11.94億円)、「コンフォリア浅草駒形」(取得価格12.54億円)、「コンフォリア大森鹿島」(取得価格8.64億円)、「コンフォリア大森町」(取得価格10.96億円)、「コンフォリア上池代」(取得価格18.42億円)、「コンフォリアたまプラーザ」(取得価格22.2億円)、2019年4月に「キャンバスヴィレッジ椎名町」(取得価格27.4億円)を取得、2019年7月に「コンフォリア北堀江」(売却価格12億円)を売却。その結果、当期末時点の保有資産合計は126物件(取得価格合計2,225億円)となった。
3. 内部成長
平均稼働率は3期連続96%台と引続き好調に推移。賃料単価動向は17期末比+0.9%上昇(賃料単価坪あたり12,837円⇒12,876円)し、レントギャップは+5.0%に達した。入替時の賃料動向については、対象戸数1,101戸に対して88%が増額となり、賃料変動率は+6.8%となった。更新時の賃料動向については、増額・据置が100%となり賃料変動率は+0.8%となっている。
4.資金調達の概要
当期においては、2019年2月・3月の9物件の取得及び借入金の返済のため投資口の追加発行(53,840口)及び約190億円の借り入れを実施。その後、キャンバスヴィレッジ椎名町の取得及び借入金の返済のため、28億円の借り入れと25億円の投資法人債の発行をおこなった。その結果当期末時点の出資総額は、114,045百万円、有利子負債総額は123,530百万円となり、LTVについては50.1%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)