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決算情報拾い読み グローバル・ワン不動産投資法人
2022年3月期(第37期)決算説明資料
今回取り上げるのは、2022年5月19日に開示されたグローバル・ワン不動産投資法人(以下GOR)の37期(2022年3月期)決算短信・決算説明資料です。
GORの資産運用会社は、明治安田生命、MUFG、近鉄他が株主であるグローバル・アライアンス・リアルティ株式会社にて、GORは2003年9月に上場しています。
ポートフォリオ投資方針等
ポートフォリオ戦略(決算説明資料より抜粋)
第37期のトピックス
1.投資環境
オフィスビルの賃貸マーケットについては、二次空室のほか、集約・部分解約による空室が発生した一方、 拡張や立地改善、ビルグレードアップを目的とした比較的大型の移転が増えてきたこともあり、継続していた空室率の上昇は、2021年秋頃をピークにその後はおおむね横ばいで推移し、落ち着いた状況になっている。募集賃料の下落傾向は継続しているが、足元の空室率改善傾向を受け、下落率は鈍化している。
オフィスビルの売買マーケットは、良好な資金調達環境が継続する中、国内外の投資家の旺盛な投資意欲が続いており、Aクラスビルの物件情報は依然として限定的であることから、物件の取得競争は厳しく、売買価格は高止まりしている。
2. 外部成長
37期中の物件移動はない。
当期末(2022年3月31日)において、当投資法人が保有する運用資産はオフィスビル11物件、取得価格の総額1,911億円。
3. 内部成長
4. 資金調達の概要
当期においては、2022年2月25日に償還期限が到来した第8回無担保投資法人債(30億円)の償還資金に充当するため、2022年2月4日に27億円の投資法人債の発行を決定した。
また、2022年3月31日に返済期限が到来した既存の借入金60億円の返済資金に充当するため、同日付で 60億円の借入れを行った。
2022年3月31日現在の出資総額(純額)は924.01億円、発行済投資口の総口数は948,996口、借入金残高は755億円、投資法人債発行残高は187億円。
主要指標(決算説明資料より抜粋)