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「REITキーマンに聞く!」GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長 三浦 嘉之氏
今回は、GLPジャパン・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長 三浦 嘉之氏に業界動向やGLP投資法人の特徴に関してインタビュー形式でお話をしていただきました。
第2部:GLP投資法人について
――物流系REITとして、最大級の規模を誇るREITですが、改めて特徴や強み等についてお聞かせいただければと思います。
GLP投資法人は2012年12月に東京証券取引所に上場した先進的物流施設への重点投資を行うREITです。資産規模は物流REITの中で最大級であり、グローバルで先進的な物流施設を展開するGLPグループの力を活用して運用を行っていくREITです。
運用開始以来、GLPグループの開発物件だけでなく第三者物件も含めて年間で約600~700億円の物件取得を行い外部成長を果たしてきております。内部成長についてもGLPグループが持つ物流特化型リースチーム、プロパティマネジメントチームを活用しながら、安定した高稼働率、着実な賃料増額を実現してきました。
財務については、JCRからAA(安定的)の格付をいただいており、LTVについても44.7%(2019年8月末時点)という水準で、非常に堅固な財務基盤を持つREITでもあります。
――スポンサーであるGLPグループについてもお聞かせいただけますでしょうか。
GLPグループは物流業界でのトッププレイヤーであり、グローバルに展開する世界有数の先進的物流施設および物流ソリューションのリーディングプロバイダーです。現在、日本、中国、アメリカ、欧州、ブラジル、インドで事業展開を行っていますが、そのうち日本、中国、ブラジル、インドについてはそれぞれの現地における業界でトップの床面積を保有する会社です。
また物流施設の開発・運営だけでなく、物流に関するテクノロジーに特化した会社であり、物流に係る様々なソリューションを提供しています。
例えばGLP中国にはテクノロジーに投資をする専用のチームあり、そこで発掘したテクノロジー関連のベンチャー企業や情報をテナントに対してソリューションとして提供しています。
日本についても同様のビジネスモデルを展開しており、日本事業を掌握する日本GLPの関連会社としてモノフルという会社を立ち上げ、テクノロジーに関するソリューションをテナント向けに開発したり、ベンチャー企業に投資をする中でノウハウを取り込んだりということを進めています。
日本GLPのことをお話ししますと、全国に106棟、総延床面積559万㎡の先進的な物流施設を保有する、日本で最大規模のプレーヤーです。その中でお付き合いしているお客さまもテナント総数約190社、大手の物流企業およびEコマース企業を含めて、広範なテナントとのネットワークを構築しています。
われわれの強みはすべて内製化している組織であることだと考えており、具体的には、土地を仕入れるチーム、リーシングをするチーム、設計をするチーム、すべてが本社の同フロアに存在し、リーシングチームがお客さまから得てきたニーズは即座に建築のデザインをするチーム、それから土地を買うチームに共有される。そういった連動をしながらより良いものを提供することができるということです。GLP投資法人は、こういった物流業界に対する長い経験と深い知見を持ったGLPグループから全面的にサポートを受けることで、クオリティの高い運用を行うことができています。
また日本GLPは直近で、「ALFALINK(アルファリンク)」という新ブランドを発表し、第一号として相模原での開発プロジェクトを開始しています。「ALFALINK」では、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、今までにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目標としており、これまでGLPグループが蓄積してきた物流に係る開発・運営・すべてのノウハウを活用し、新たな価値をお客様に提供することをグループとして目指しています。
われわれはグローバルな会社でありますが、ヘッドクォーターがない、本部がない会社であるとGLPグローバルCEOであるミン・メイはよく言っています。これが意味するところは、各不動産というものは非常にローカルなものなので、地域に対して一定の権限を与えることで、各市場に合ったビジネスの発展をさせることを志向しています。一方でグローバルの会社であることから、各国の先進的取り組みを有機的に結び付けることで、良いものは取り入れるということをしていく会社であると思っています。