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3295 ヒューリックリート投資法人
ヒューリックリート投資法人が第13期決算、物件入替えを発表
(2020/10/14)
ヒューリックリート投資法人が、第13期(2020年8月期)決算を発表した。 第13期は、「ヒューリック両国ビル」等、4物件を取得する一方、「ゲートシティ大崎」を売却した。これによる賃貸収益の増加、物件売却益530百万円が寄与し、前期比9.7%増益となり、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,876円となった。 期末のポートフォリオは58物件、資産規模(取得額合計)は3,514億円、有利子負債比率は46.6%。コロナ禍の影響で飲食店舗を中心に賃料減額要請を受けたが、業績への影響は限定的であった。 併せて物件入替えを発表した。 取得する物件は、「ヒューリック中野ビル」「ヒューリック八王子ビル」のオフィスビル2物件、取得額は計81億円。 一方、売却する物件は「ヒューリック日本橋本町一丁目ビル」「オーキッドスクエア」「ヒューリック大森ビル」のオフィスビル1物件、商業施設2物件の計3物件、売却額は計120.45億円。 収益回復に時間を要する商業施設を売却し、収益の安定した銀行店舗ビルを取得する。 第14期(2021年2月期)は、資産運用報酬の増加や、コロナ禍による一時的な減額を想定する一方、上記2物件取得による賃貸収益の増加、3物件の売却(オーキッドスクエアは共有持分50%のみ)による売却益933百万円が寄与し、前期比4.6%増益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は4,052円となる見通し。 なお、コロナ禍に伴う投資口価格の低下を受け、第14期に延期して実施する予定であった公募増資を行わず、投資口の発行登録を取り下げた。 第15期(2021年8月期)は、オーキッドスクエアの共有持分残50%を売却する。物件売却益の減少、テナント退去、固都税の増加、借地権更新料発生等により、前期予想比14.8%減益を見込み、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は3,452円となる見通し。 当面は、増資を行わず、物件入替えによって収益の安定した物件を組み入れる戦略。
第13期実績 | 第14期予想 | 前期比 | 第15期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 10,591百万円 | 11,017百万円 | 4.0% | 10,123百万円 | ▲8.1% |
当期利益 | 5,082百万円 | 5,314百万円 | 4.6% | 4,527百万円 | ▲14.8% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
3,874円 | 4,050円 | 4.5% | 3,450円 | ▲14.8% |
1口当たり利益超過分配金 | 2円 | 2円 | 0.0% | 2円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
3,876円 | 4,052円 | 4.5% | 3,452円 | ▲14.8% |
<取得> | |||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 | |
ヒューリック中野ビル | 東京都中野区 | 3,200百万円 | 3.90% | ヒューリック(株) | |
ヒューリック八王子ビル | 東京都八王子市 | 4,900百万円 | 4.60% | ヒューリック(株) | |
合計 | 8,100百万円 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 簿価 (売却時想定) |
差額 (売却額-簿価) |
売却先 |
ヒューリック日本橋本町 一丁目ビル |
東京都中央区 | 4,450百万円 | 4,003百万円 | 447百万円 | 非開示 |
オーキッドスクエア | 東京都千代田区 | 3,890百万円 | 3,470百万円 | 420百万円 | ヒューリック(株) |
ヒューリック大森ビル | 東京都品川区 | 3,705百万円 | 3,357百万円 | 348百万円 | ヒューリック(株) |
合計 | 12,045百万円 | 10,830百万円 | 1,215百万円 |
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