積水ハウス・リート投資法人と積水ハウス・レジデンシャル投資法人が合併へ

(2018/01/24)

積水ハウス・リート投資法人（SHR）と、積水ハウス・レジンデンシャル投資法人（SHI）が、5月1日を効力日とする合併契約を締結した。SHRが存続投資法人となりSHIを吸収合併し、SHIは4月25日に上場廃止予定。合併比率はSHR：SHI＝1：0.825。なお、合併時にSHRの投資口を2分割する。これによりSHIの投資口1口に対し、分割後のSHRの投資口1.65口が割当てられる。 合併に至る背景として、投資家の投資姿勢の変化や不動産価格の高騰を受け成長機会が限定されるなか、SHRは6物件と少ない資産でポートフォリオ分散を課題と認識し、SHIは1物件当たりの規模が小さいため今後の資産規模の拡大を課題と認識する。両投資法人ともに積水ハウスがスポンサーであることから、合併により資産規模を拡大し、J-REIT市場におけるプレゼンスを向上させる。合併後は住居・オフィスビル・ホテルを主要な投資対象とする総合型REITとなり、積水ハウスグループの総合力を活用し更なる成長を目指す。また両投資法人の資産運用会社も合併となる。 併せて「プライムメゾン白金台タワー」等、レジデンス6物件の取得（取得額計253億円）、「エスティメゾン町田」等、12物件の売却（売却額計164億円）を発表。 これにより合併後のポートフォリオは113物件、資産規模は4,398億円となる予定。 これらに伴い、合併後の第8期（平成30年10月期）業績予想修正、第9期（平成31年4月期）業績予想を発表した。 第8期は、合併後の113物件の収益が寄与する一方、合併報酬が計上される。繰延ヘッジ損失相当額を利益超過分配とし、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は1,323円となる見通し。なお、合併に伴う正ののれん又は負ののれんは未確定のため、業績予想に織り込んでいない。 第9期は、前期の合併報酬がなくなるため、前期予想比13％増益を見込み、1口当たり分配金は1,495円となる見通し。第9期予想分配金は、合併前のSHRの予想分配金に対し11.6％の増加、SHIの予想分配金に対し12.2％の増加となる見通し。 なお、有利子負債比率は、第8期及び第9期ともに43.1％程度を見込む。