積水ハウス・リート投資法人が第15期決算、物件入替え、自己投資口の取得を発表

(2022/06/15)

積水ハウス・リート投資法人（SHR）が、第15期（2022年4月期）決算を発表した。 第15期は、投資口の追加発行を行い「赤坂ガーデンシティ」追加持分等、3物件を取得した。期中平均稼働率は、住宅が96.5％と前期より0.3ポイント上昇したが、オフィスは97.3％と前期より1.0ポイント低下した。新規物件の収益が寄与したが、前期の物件売却益の反動減により、前期比20％減益。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より計778百万円を取崩すも、投資口数3.3％増加により、1口当たり分配金は1,698円と前期比5.8％減となった。 期末のポートフォリオは119物件、資産規模（取得額合計）は5,638億円、有利子負債比率は45.5％。 併せてスポンサーである積水ハウスと物件入替えを行うことを発表。 SHRが取得する物件は、「プライムメゾン江古田の杜」等、都内の住宅2物件、取得額は計127億円。 一方、SHRが売却する物件は、京都市中京区にあるホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」。売却額は230億円。2019年及び2020年に共有持分49％を取得したが、コロナ禍の影響を受け2021年5月以降歩合賃料が発生せず、かつ計上時期のタイムラグにより2024年4月まで見込めないことから、積水ハウスに売却することを決定した。なお、インバウンド等によりホテル需要が回復した段階で、本物件を含めホテル投資を再開する予定。 またSHR初となる自己投資口の取得を行うことを発表した。取得する投資口数は上限70,000口（発行済投資口の1.6％に相当）、取得総額は上限40億円。取得した投資口は全て第16期（2022年10月期）中に消却する予定。 第16期（2022年10月期）は、期中平均稼働率がオフィスは96.6％（前期比-0.7ポイント）、住宅は96.2％（前期比-0.3ポイント）を想定する。ガーデンシティ品川御殿山と赤坂ガーデンシティのテナント退去等により賃貸収益が減少するが、新規物件や物件売却益613百万円が寄与し、前期比3.7％増益を見込む。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より計483百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,688円となる見通し。なお、自己投資口の消却を行った場合1口当たり分配金は1,705円となる見通し。 第17期（2023年4月期）は、期中平均稼働率がオフィスは95.8％（前期比-0.8ポイント）、住宅は96.3％（前期比+0.1ポイント）を想定する。 前期の物件売却益の反動減により、前期予想比7.7％減益を見込む。一時差異等調整積立金及び圧縮積立金より計987百万円を取崩し、1口当たり分配金（利益超過分配金含む）は1,680円となる見通し。自己投資口の消却を行った場合1口当たり分配金は1,699円となる見通し。