福岡リート投資法人が投資口追加発行、2物件取得、1物件売却を発表

(2024/08/28)

福岡リート投資法人が、投資口の追加発行を行う。公募増資は6年半ぶり。 発行口数は72,400口、オーバーアロットメントによる売出口数は3,600口。これにより発行後の投資口数は9.5％増の872,000口となる予定。 調達額は110億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 新たに取得する物件は、熊本市に2024年8月から2025年3月に段階的に竣工予定の物流施設と、福岡市中央区にある2018年竣工15階建のマンション。2物件の取得額は計128億円。物流施設竣工後の2025年3月に取得する予定。 一方、「天神ノースフロントビル」をオリックス不動産投資法人へ売却することを発表した。売却価格が簿価を大きく上回っていることから、含み益を顕在化し売却益を分配及び内部留保することを目的に売却を決定した。売却額は63.5億円。6期に分割して売却する。売却益は38億円となる見込み。 物件入替え後のポートフォリオ全体の規模は4.5％増の2,301億円となる。 これらに伴い業績予想を修正。第40期（2024年8月期）は、天神ノースフロントビルの共有持分5％を売却する。これによる売却益193百万円を計上し、4月に公表した業績予想に対し11.8％増益を見込む。140百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は3,850円と6.9％増となる見通し。 上記の投資口追加発行が反映される第41期（2025年2月期）は、天神ノースフロントビルの25％を売却する。売却益975百万円計上により、前回予想比31.9％増益を見込む。377百万円を内部留保とし、投資口数が増加するも、1口当たり分配金は3,900円と8.3％増となる見通し。 併せて第42期（2025年8月期）業績予想を発表した。天神ノースフロントビルの22％を売却し、売却益860百万円を計上するが、売却益の減少により、前期予想比2.0％減益を見込む。内部留保額を302百万円とし、1口当たり分配金は3,900円と前期予想と同額となる見通し。 天神ノースフロントビルの残り48％は、第43期（2026年2月期）～第45期（2027年2月期）に分割売却する予定。