「REITキーマンに聞く!」今回は、プロロジス・リート・マネジメント株式会社 山口 哲 氏にJ-REIT市場とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。
物流施設の特徴として、会計・税務的に物件から生ずるキャッシュフローの総量に対する減価償却費の割合が高めであるということが挙げられます。それは、物流施設を開発・建設するにあたり、必然的に個々の不動産価値に占める建物の比率が高くなるためです。一方において、先進的な物流施設においては減価償却相当分のキャッシュフローを将来の物件価値維持のために全額内部留保しなければならない訳ではありません。特に、プロロジスが開発したAクラス物流施設においては、ライフサイクル・コストにも気を配り、大規模な資本的支出を常時行わなくとも価値を維持できるように設計されています。
従って、物流専業リートは本来的に投資法人内部に余剰なキャッシュを留保する仕組みとなっています。私達はそのままでは投資主価値を最大化することができないと考え、減価償却費の30%相当分のキャッシュを利益超過分配として投資主の皆様にお支払いすることとしました。これにより、日本プロロジスリート投資法人は、財務の健全性を守り物件価値を維持向上しながら投資主に魅力的な分配金を安定的に享受していただくリートとなりました。
先ほども申し上げたように、日本プロロジスリート投資法人は、社内規定に従い減価償却費の30%を目処として利益超過分配を行っています。ご参考までに、投信協会のルールによれば、利益超過分配の上限は減価償却費の60%とされています。
プロロジス・リート・マネジメント株式会社の人員は、J-REITの運用会社の中では、比較的少なめの人数ではないかと思います。
この人数で私達が上手く効率的に運営できているのは、スポンサーであるプロロジスの様々なリソースをスポンサーサポート契約により享受することができるからだと思います。また、社員一人一人が不動産や金融・会計のプロフェッショナルであり、クオリティの高い運用を実現できる体制を整えていると思います。もちろん、事務受託会社の三井住友信託銀行やその他の外部のアドバイザーの皆様からも大きなサポートといただいています。弊社の強みは、こうした様々なリソースを上手く融合し連携して運用していることにあると思います。
先ほども申し上げた通り、私達運用会社はAM業務に専念しており、PMの領域はスポンサーのプロロジスをはじめとする外部のリソースと効率的に連携できていると思います。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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