10月23日週のニュース概観
(写真/PIXTA)
10月25日、スターアジア不動産投資法人が当日付でメザニンローン債権への投資を実施すると発表した。
メザニンローンとは資金借入の手法の一つで、返済時の優先度が他の借入れに比べて低くなるかわりに発生する利息が高めとなる点が特徴である。つまり当該債権に投資するということは、通常債権より高めの貸倒れリスクを背負ってより高い利回りの獲得を狙うことを意味する。
スターアジア不動産投資法人は上場時よりポートフォリオ内シェア5%を上限としてメザニンローン債権を投資対象とする方針でいたが、実際に投資を行うのは今回が初めて。またJ-REIT銘柄による初のメザニンローン債券投資ともなる。
今回スターアジア不動産投資法人が投資するメザニンローン債権は、ホテル「リリーフプレミアム羽田」の信託受益権を所有する合同会社が発行する劣後社債4億円。償還期間は6年で利払は年4回、利率は日本円3ヶ月TIBOR+5%という条件となっている。
この投資について、スターアジア不動産投資法人は物件取得競争が過熱から距離を置いて投資主利益の最大化を進めることができるという見方を示している。
10月26日、MCUBS MidCity投資法人が2018年1月1日を効力発生日として1:5の投資口分割を行うと発表した。MCUBS MidCity投資法人はこの投資口分割による投資口の流動性向上、そして投資家層の拡大を期待している。
今回投資口分割を発表したMCUBS MidCity投資法人のAM会社MCUBS MidCity株式会社は、三菱商事UBSリアルティ株式会社の子会社である。そして三菱商事UBSリアルティ株式会社が直接資産運用を担当している日本リテールファンド投資法人や産業ファンド投資法人も9月以降、自己投資口取得や投資口分割を相次いで発表している。
物件取得競争の激化、投資信託によるJ-REIT買入の減少といった逆風が吹く中、先述のスターアジア不動産投資法人のメザニンローン債券投資と合わせ、各投資法人は投資家の信任を得るための模索を活発化させていると言えそうだ。
10月23日週の物件動向だが、主なものとして以下の3件の発表があった。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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