2020年9月期(第34期)決算説明会資料
今回取り上げるのは、2020年11月16日に開示されたグローバル・ワン不動産投資法人(以下GOR)の34期(2020年9月期)決算短信・決算説明会資料です。
GORの資産運用会社は、明治安田生命、MUFG、近鉄が株主であるグローバル・アライアンス・リアルティ株式会社にて、GORは2003年9月に上場しています。
ポートフォリオ戦略
「近」(利便性の高い)「新」(築年数が浅い)「大」(大型)の3要素を重視し、マーケットにおける優位性を持った中長期的競争力の高い優良不動産への重点投資。
1.投資環境
当期の日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況であるが、このところは持ち直しの動きがみられる。 オフィスビルの賃貸マーケットは、タイトな需給バランスが継続しているものの、新型コロナウイルス感染症の影響によるテナント企業の業績悪化懸念等により、需要面での先行き不透明感が出てきている状況。 オフィスビルの売買マーケットについては、世界各国の中央銀行の潤沢な資金供給による超低金利下の運用難という状況が続いており、良好な資金調達環境を背景に、国内外の投資家の投資意欲は変わらず旺盛である一方で、Aクラスビルの物件情報は依然として限定的であることから、物件の取得競争は厳しく売買価格は高止まりしている。 オフィスビル市況は、コロナ禍の影響によって企業業績が悪化する中で、在宅勤務をはじめとした働き方改革が急速に進展し、一つの節目を迎えている。
2.新型コロナウイルス感染症の影響について
3. 外部成長
34期中の物件異動はない。
4. 内部成長
ポートフォリオの稼働率は、前期比▲2.2ポイントの97.6%へ低下(2020年9月末時点)。
豊洲プライムスクエアは、大口テナントの退去で稼働率低下(100%⇒81.5%(2020年9月)、⇒76.9%(2021年4月))。リーシング開始直後の引き合いは良好であったものの、コロナ禍で引き合いが減少。ただし、足元ではテナント候補の問い合わせは増加傾向。34期の賃料改定実績は、全62件のうち、増額47件。据置14件、減額1件で、平均増減率は+9.2%。
35期の賃料改定見込は、全33件のうち、増額20件。据置4件、減額0件、交渉中9件で、平均増減率は+10.8%。
5. 資金調達の概要
当期においては、2020年9月30日に返済期限の到来した、既存の借入金25億円の借換を実施。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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