2021年6月期(第10期)決算説明資料
今回取り上げるのは、2021年8月13日に開示されたCREロジスティクスファンド投資法人(以下CRE)の10期(2021年6月期)決算説明資料です。
資産運用会社は、株式会社シーアールイーの100%子会社であるCREリートアドバイザーズ株式会社にて、CREは2018年2月に上場しております。
1.投資資産の用途別投資比率
本投資法人は、不動産等又は不動産対応証券のうち、主たる用途を、物流関連施設とするもの(物流関連施設が所在する底地(借地権が設定された土地)を含む。)に重点投資し、そのポートフォリオ全体に占める組入比率は、原則として100%(取得価格ベース)とするが、将来の物流関連施設の開発を目的として、物流関連施設以外の施設が所在する底地に投資することがある。
2.投資エリア
首都圏 70%以上(取得価格ベース)
その他のエリア 30%以下(取得価格ベース)
物流事業に係る事業環境として、サプライ・チェーン・マネジメントの高度化や通信販売・電子商取引といった巣ごもり消費の急速な拡大とそれらに伴う宅配取扱個数の増加、3PL(サードパーティロジスティクス)事業者の利用の拡大等を背景として、物流不動産に対する需要は引き続き強く、今後も増加すると見込まれる。加えて、こうした市場の拡大に伴い物流不動産の利用者のすそ野が広がっている結果として、大規模な物流不動産だけではなく、高いスペックを有しつつ、多様な施設機能や規模を有する物流不動産への需要も高まっており、更には昨今の人手不足の観点から庫内作業を請け負う人員の確保が困難となっていることから、雇用が容易な立地に存する物流不動産への需要が特に高まっている。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本経済のみならず世界経済に更なる減退が生じ、企業業績が悪化することには留意する必要があると思われるものの、通信販売・電子商取引の更なる拡大や、荷主企業による「サプライ・チェーンの寸断等の不測の事態に備えた在庫量の積み増し」が起きることに伴い、物流不動産の賃貸市場については今後も堅調に推移するものと考えている。
当期は、3物件(ロジスクエア狭山日高(準共有持分80%)、ロジスクエア川越Ⅱ及びロジスクエア神戸西)、取得価格合計207.89億円を追加取得し、当期末時点で保有する資産は19物件、取得価格総額1,123.16億円となった。
当期末時点のポートフォリオ全体の稼働率は 100.0%と良好な稼働状況を維持している。
2021年1月19日を払込期日とする公募増資により103.45億円を、2021年2月10日を払込期日とする第三者割当増資により5.17億円をそれぞれ調達し、当期末時点の出資総額(純額)は605.66億円となった。また、資産取得にあわせ、2021年1月19日に99億円を借入れにより調達した他、2021年4月30日付にて借入9億円の期限前弁済を行った。
この結果、当期末時点の有利子負債残高は526.69億円、LTVは44.8%となった。
主要指標(決算説明資料より抜粋)
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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