今回は、株式会社三菱UFJ銀行 ソリューションプロダクツ部 不動産ファイナンスグループREITチーム 次長 坂田 元樹氏に金融機関から見たREIT業界の動向に関してインタビュー形式でお話をしていただきました。
REITは投資家あっての存在です。ビジネスをやっていく上では投資家が期待するESGやSDGsは対応せざるを得ないと思います。
我々金融機関もREIT各社の対応を応援するファイナンスが必要です。2018年には格付機関のJCR、MUFGのコンサルティング会社である三菱UFGリサーチ&コンサルティング社と協働し、J-REIT向けのESG評価を行う融資をリリースしました。REITですと、その運用会社内に専門チームを設けているなど、全体としてはESGに対する意識が高い業界だと思っています。この分野で先行している欧州では、ESGへの対応は当たり前になっており、REITとして存在するためには必要不可欠な要素です。今後日本でも同じような動きが出てくることは想像できますし、我々金融機関としても少しでもお手伝いできる取り組みが必要だと考えています。
おっしゃっていただいたサスティナビリティリンクローンでの調達相談も増えてきています。先ほどREITのレンダー構成を説明させていただきましたが、約8割が弊行等を含む中央金融機関です。中央金融機関ががいかに足並みを揃えていくかも大事な取り組みのひとつかなと思っています。
地方銀行は比較的濃淡があるなと思っています。その中でプレイヤーの入れ替わりも結構あるなと思っています。一般の事業法人向け融資に比べるとREITの方が魅力的に映る場合もありますから、新規に参画するような地方銀行も足元でも多く見受けられます。とは言え、REIT1社あたりに融資出来る金額は、メガバンク等の中央金融機関と比べると限定的ですので、REITの外部成長を踏まえれば、どのような局面で地方銀行に参画してもらうのがよいかのか、レンダー構成戦略は大事だと考えています。
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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