(2024/05/31)
エスコンジャパンリート投資法人が、スポンサーグループである中電不動産を割当先とする第三者割当増資を行う。 発行口数は8,700口、発行価額は5月30日終値である122,600円。発行後の投資口数は2.5%増の360,667口となる。 調達額は10億円となり、新たに取得する物件の取得資金に充当する。 併せて物件入替えを行うことを発表した。取得する物件は「tonarie大和高田」の共有持分追加等3物件。取得額は計90.58億円。 一方、売却する物件は、「ヨシズヤYストア西春店」等3物件、売却額は83億円。 売却する「ヨシズヤYストア西春店」は、2022年4月に一括貸テナントが退去後、賃料減額や空室発生により収益が大きく低下し、1月末時点の鑑定価格が簿価を約50%下回り、減損リスクが生じていた。また「TSUTAYA堺南店」の底地は、2026年1月に定期借地契約の期限が到来し、次のテナント誘致リスクが想定される。これらを解消するため、含み益のある「ライフ大仙店」の底地を併せて売却する。売却先はスポンサーである日本エスコン。 併せて売却物件との入替えとして、3物件を取得する。 物件入替え後のポートフォリオ全体の規模は、1.1%増の703億円となる。 これらに伴い業績予想を修正。 第15期(2024年7月期)は、物件入替えによる差引き25百万円の売却益、賃貸収入の増加等により、3月に公表した業績予想に対し4.5%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金は3,193円と2.0%増となる見通し。期末の有利子負債比率は43.2%を想定。 第16期(2025年1月期)は、物件入替えに伴う賃貸収入の増加により、前回予想比5.7%増益を見込む。投資口数が増加するも、1口当たり分配金は3,274円と3.2%増となる見通し。期末の有利子負債比率は43.0%を想定。 引き続き2026年1月期までの中期目標に掲げる資産規模1,500億円を目指す。
<取得> | ||||
物件名称 | 所在地 | 取得金額 | 還元利回り | 売主 |
tonarie大和高田(50%追加) | 奈良県大和高田市 | 4,058百万円 | 4.8% | 中電不動産(株) |
支倉メディカルビル | 宮城県仙台市青葉区 | 1,400百万円 | 4.5% | 合同会社QOL・ブリッジ2 |
fab南大沢 | 東京都八王子市 | 3,600百万円 | 4.2% | 非開示 |
合計 | 9,058百万円 | |||
<売却> | ||||
物件名称 | 所在地 | 売却額 | 売却益(見込) | 売却先 |
ヨシズヤYストア西春店 | 愛知県北名古屋市 | 4,000百万円 | -533百万円 | (株)日本エスコン |
TSUTAYA堺南店(底地) | 大阪府堺市堺区 | 974百万円 | 11百万円 | (株)日本エスコン |
ライフ大仙店(底地) | 大阪府堺市堺区 | 3,325百万円 | 547百万円 | (株)日本エスコン |
合計 | 8,299百万円 | 25百万円 | ||
第15期予想 | (修正前) | 増減率 | ||
営業収益 | 3,068百万円 | 2,454百万円 | 25.0% | |
当期利益 | 1,151百万円 | 1,101百万円 | 4.5% | |
1口当たり分配金 | 3,193円 | 3,130円 | 2.0% | |
第16期予想 | (修正前) | 増減率 | ||
営業収益 | 2,812百万円 | 2,613百万円 | 7.6% | |
当期利益 | 1,180百万円 | 1,117百万円 | 5.6% | |
1口当たり分配金 | 3,274円 | 3,174円 | 3.2% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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