(2020/06/15)
積水ハウス・リート投資法人が、第11期(2020年4月期)決算を発表した。 第11期は「ザ・リッツ・カールトン京都」の追加取得等、3物件を取得した。 賃貸収益は増加する一方、前期の物件売却益の反動減により、前期比5.6%減益。一時差異等調整積立金より119百万円及び物件売却益の内部留保より29百万円をそれぞれ取崩し、1口当たり分配金は1,665円と前期比2.1%増となった。 期末のポートフォリオは121物件、資産規模(取得額合計)は5,329億円、有利子負債比率は45.1%。 なお、新型コロナウイルスの影響として、オフィスビルと住居は一部テナントより賃料減免及び支払猶予の要請があるが、影響範囲は限定的。一方、ホテル2物件は一部変動賃料があり、業績への影響は第13期(2021年4月期)以降反映する。 第12期(2020年10月期)は、前期に取得した物件が通期寄与する一方、固都税費用化や住宅のコスト増により、前期比1.5%減益を見込む。一時差異等調整積立金より137百万円、物件売却益の内部留保より113百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,664円となる見通し。 第13期(2021年4月期)は、本町ガーデンシティのホテル部分の変動賃料が減少するが、住宅の繁忙期に伴う増収が寄与し、前期予想比1.1%増益を見込む。一時差異等調整積立金より161百万円、物件売却益の内部留保より12百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,663円となる見通し。 なお、第13期末の内部留保残高は1,291百万円となる。第14期以降、ザ・リッツ・カールトン京都の変動賃料の減少が反映されるが、内部留保を活用し分配金の安定を図る。 また中期目標に掲げている1口当たり分配金1,800円は、コロナ収束後に改めて達成目標時期を示す方針。
第11期実績 | 第12期予想 | 前期比 | 第13期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 14,590百万円 | 14,847百万円 | 1.8% | 14,939百万円 | 0.6% |
当期利益 | 6,991百万円 | 6,885百万円 | ▲1.5% | 6,958百万円 | 1.1% |
分配金総額 | 7,140百万円 | 7,136百万円 | ▲0.1% | 7,132百万円 | ▲0.1% |
1口当たり分配金 | 1,665円 | 1,664円 | ▲0.1% | 1,663円 | ▲0.1% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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