(2023/06/15)
積水ハウス・リート投資法人が、第17期(2023年4月期)決算を発表した。 第17期は、人形町PREXを裏付資産とする匿名組合出資持分を取得。住宅の期末稼働率は97.2%と前期より上昇したが、ガーデンシティ品川御殿山と赤坂ガーデンシティの空室区画により、オフィスの期末稼働率は93.6%と前期より0.3ポイント低下した。賃貸収益は増加したが、前期の物件売却益がなくなったため、前期比7.9%減益。一時差異等調整積立金残額194百万円、圧縮積立金残額911百万円を取崩し、更に税会不一致に伴う一時差異等調整引当額70百万円を利益超過分配として加算し、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,781円と前期比3.9%増となった。 期末のポートフォリオは120物件、資産規模(取得額合計)は5,544億円、有利子負債比率は45.4%。 第18期(2023年10月期)は、「御殿山SHビル」の10期分割売却が始まる。これにより売却益1,017百万円が寄与し、前期比6.9%増益を見込む。なお、内部留保の取崩しが第17期に終了したたため、第18期以降は一時差異等調整引当額を利益超過分配として分配する。第18期は1,209百万円の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,895円と前期比6.4%増となる見通し。 第19期(2024年4月期)は、御殿山SHビルの売却益2,080百万円により、前期予想比8.5%増益を見込む。166百万円の利益超過分配を行い、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は1,794円と前期予想比5.3%減となる見通し。 御殿山SHビルの分割売却による収益減少は、スポンサーである積水ハウスが開発したマンション「プライムメゾン」を中心に取得することで、中期的には1口当たり分配金1,800円、1口当たり利益1,500円を目指す。 なお、赤坂ガーデンシティは稼働改善が見えてきたが、ガーデンシティ品川御殿山は、賃貸面積34%を占める主要テナントが2024年7月に退去予定。仮に中長期的に稼働回復が見込めない場合は、売却の可能性やオフィスの投資方針の見直しを検討する。
第17期実績 | 第18期予想 | 前期比 | 第19期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 15,365百万円 | 16,331百万円 | 6.3% | 17,218百万円 | 5.4% |
当期利益 | 6,637百万円 | 7,093百万円 | 6.9% | 7,694百万円 | 8.5% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
1,765円 | 1,619円 | ▲8.3% | 1,756円 | 8.5% |
1口当たり利益超過分配金 | 16円 | 276円 | 1625% | 38円 | ▲86.2% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
1,781円 | 1,895円 | 6.4% | 1,794円 | ▲5.3% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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