(2017/10/16)
日本リテールファンド投資法人が、第31期(平成29年8月期)決算を発表した。 第31期は、投資口の追加発行を行い「Gビル御堂筋01」等6物件の取得、「イトーヨーカドー上福岡東店」の売却を行った。これにより賃貸収益が増加する一方、物件売却益の減少により、前期比2.0%減益。一時差異等調整積立金より31百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,295円と前期を1.1%上回った。 期末のポートフォリオは95物件、資産規模(取得額合計)は8,802億円、有利子負債比率は43.8%。 併せて、自己投資口の取得を行うことを発表。2016年以降投資口の下落基調が続いており、10/16時点のNAV倍率は0.99倍と1倍を割り込む水準。取得する投資口数は上限60,000口、発行済投資口数の2.25%に相当する。取得総額は100億円を上限とし、10月17日~2018年1月末までの間に市場にて取得し、第32期(平成30年2月期)中に全て消却する予定。 第32期(平成30年2月期)は「バロー勝川店(底地)」等4物件を取得予定。これによる賃貸収益の増加に加え「MARINE&YOKOHAMA」の主要テナント退去に伴う違約金収入が寄与し、前期比3.2%増益を見込む。違約金収入のうち272百万円を内部留保する一方、一時差異等調整積立金より31百万円均等償却を行い、1口当たり分配金は4,330円と前期を0.8%上回る見通し。なお、自己投資口取得及び消却を考慮した場合、1口当たり分配金は4,391円となる見通し。 第33期(平成30年8月期)は「川崎ルフロン」の主要テナントである丸井が退去予定。これに伴う空室及びリニューアル費用発生により、前期予想比11.9%減益を見込む。内部留保476百万円の取崩し及び一時差異等調整積立金より684百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,330円と前期予想と変わらない見通し。なお、自己投資口取得及び消却を考慮した1口当たり分配金は4,424円となる見通し。
第31期実績 | 第32期予想 | 前期比 | 第33期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 31,011百万円 | 31,662百万円 | 2.1% | 30,655百万円 | ▲3.2% |
当期利益 | 11,425百万円 | 11,789百万円 | 3.2% | 10,388百万円 | ▲11.9% |
分配金総額 | 11,455百万円 | 11,548百万円 | 0.8% | 11,548百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,295円 | 4,330円 | 0.8% | 4,330円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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