(2020/04/13)
日本リテールファンド投資法人が、第36期(2020年2月期)決算を発表した。 第36期は「イトーヨーカドー錦町店」の共有持分45%を売却。川崎ルフロンのリニューアル費用の減少等により賃貸収益は増加したが、物件売却益が減少したため、前期比0.1%減益。一時差異等調整積立金より31百万円を取り崩す一方、1,050百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,500円と前期比1.6%増となった。 期末のポートフォリオは100物件、資産規模(取得額合計)は8,772億円、有利子負債比率は45.0%。 第37期(2020年8月期)は、Gビル代官山02を取得、イトーヨーカドー錦町店の残持分、アーカンジェル代官山底地の一部を売却。また新型コロナウイルスの影響として、売上歩合賃料だけでなく固定賃料の減少により、802百万円の減収を想定。これにより前期比4.3%減益を見込む。一時差異等調整積立金より31百万円を取り崩す一方、503百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,500円と前期予想と変動なし。 第38期(2021年2月期)は、新型コロナウイルスの収束を見込み、632百万円の改善を想定する一方、前期の物件売却益の反動減により、前期予想比8.1%減益を見込む。一時差異等調整積立金より42百万円、圧縮積立金より480百万円をそれぞれ取崩し、1口当たり分配金4,500円を維持する見通し。 なお、業績予想は4月初旬時点の想定のため、緊急事態宣言発令に伴う影響は織り込んでいない。 また中期目標である2023年8月期の1口当たり分配金4,900円~5,000円に変更はなし。GMS等のサブ資産を売却し、都市型のコア資産を取得する投資方針の変更もなし。 併せて、自己投資口の取得を発表。新型コロナウイルスの影響で投資口価格が下落し、NAV倍率は0.53倍と割安な水準にあるため、手元資金のうち約20億円を活用し、上限25,000口を取得し、第37期中に消却する予定。但し、業績予想には織り込んでいない。
第36期実績 | 第37期予想 | 前期比 | 第38期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 32,007百万円 | 31,600百万円 | ▲1.3% | 30,476百万円 | ▲3.6% |
当期利益 | 12,800百万円 | 12,253百万円 | ▲4.3% | 11,258百万円 | ▲8.1% |
分配金総額 | 11,781百万円 | 11,781百万円 | 0.0% | 11,781百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 4,500円 | 4,500円 | 0.0% | 4,500円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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