(2020/08/28)
日本リテールファンド投資法人(JRF)とMCUBS MidCity投資法人(MMI)が、2021年3月1日を効力日とする合併契約を締結した。 JRFが存続し「日本都市ファンド投資法人」に商号変更する。一方、MMIは2021年2月25日に上場廃止となる予定。合併比率はJRF:MMI=2:1。なお合併時にJRFの投資口を2分割する。これによりMMIの投資口1口に対し、分割後のJRFの投資口1口が割当となる。 両投資法人ともに現在、三菱商事・ユービーエス・リアルティが資産運用会社として運用しており、同一スポンサー内の合併となる。 合併に至る背景として、JRFは商業施設、MMIはオフィスビルを主要な投資対象としているが、コロナ禍により両用途ともに不透明感が増していること、また用途特化の投資方針が成長を制限している点を課題として認識。合併により資産規模を拡大するとともに、総合型REITへ転換する。 合併後の資産規模は1兆1,915億円となり、J-REIT最大規模となる見込み。 これに伴い第38期(2021年2月期)業績予想を修正。 コロナ禍による影響と合併費用73百万円を反映し、4月に公表した業績予想に対し5.0%減益となるが、内部留保を取崩し、1口当たり分配金は4,500円と変わらない見通し。 併せて合併後となる第39期(2021年8月期)業績予想を公表。 MMIから25物件及び匿名組合出資1件を承継する。合併報酬及び合併費用が発生する一方、合併により発生する負ののれんを45,107百万円と試算し、当期利益は59,697百万円を見込む。負ののれんのうち合併報酬及び合併費用を差し引いた残額を一時差異等調整積立金として内部留保する。投資口2分割により、1口当たり分配金は2,286円(分割前換算4,572円)となる見通し。
第38期予想 | (修正前) | 増減率 | |
営業収益 | 29,823百万円 | 30,476百万円 | ▲2.1% |
当期利益 | 10,698百万円 | 11,258百万円 | ▲5.0% |
分配金総額 | 11,711百万円 | 11,781百万円 | ▲0.6% |
1口当たり分配金 | 4,500円 | 4,500円 | 0.0% |
第39期予想 | (第38期予想) | 増減率 | |
営業収益 | 39,689百万円 | 29,823百万円 | 33.1% |
当期利益 | 59,697百万円 | 10,698百万円 | 458.0% |
分配金総額 | 15,977百万円 | 11,711百万円 | 36.4% |
1口当たり分配金 | 2,286円 | 2,250円 | 1.6% |
※第38期分配金は分割調整済 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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