(2021/10/15)
日本都市ファンド投資法人が、第39期(2021年8月期)決算を発表した。 第39期は、期初にMCUBS MidCity投資法人と合併し「ツイン21」等25物件を承継し、総合型REITとなった。期中に「JMFビル市ヶ谷01」等2物件を取得する一方、「イトーヨーカドー四街道店」等3物件を売却。また私募REITへの投資や、メザニンローン債権投資等、取得手法が多様化。合併費用や合併報酬が発生する一方、賃貸収益の増加、売却損益差引き340百万円計上により、前期比13.9%増益。圧縮積立金及び一時差異等調整積立金より計2,427百万円を取崩し、投資口2分割により、1口当たり分配金は2,286円と前期比1.6%増(分割後換算)となった。なお、合併に伴い正ののれん156億円が発生。20年間にわたって毎期償却する予定。 期末のポートフォリオは126物件、資産規模(取得額合計)は1兆1,737億円と、日本ビルファンド投資法人に続く2番目の規模となった。有利子負債比率は43.6%。 第40期(2022年2月期)は、「JMFビル広尾01」「JMFビル船橋01」を取得、またメザニンローン債権を取得。前期の物件売却損益がなくなるが、前期に取得した物件の通期稼働、合併報酬及び合併費用の減少等により、前期比4.7%増益。圧縮積立金及び一時差異等調整積立金より計1,545百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,250円となる見通し。 第41期(2022年8月期)は、「JMFレジデンス学芸大学」を取得する。既存物件の減収、固都税や修繕費が増加するが、新規物件が寄与し、前期予想比0.2%増加を見込む。圧縮積立金より1,522百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,250円と前期予想と同額となる見通し。 引き続き物件入替えを進め、都市型のポートフォリオを強化する。 また総合型REITを活かし、商業区画の用途を転換し、複合化を進めていく。
第39期実績 | 第40期予想 | 前期比 | 第41期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 40,360百万円 | 37,887百万円 | ▲6.1% | 38,877百万円 | 2.6% |
当期利益 | 13,549百万円 | 14,179百万円 | 4.6% | 14,203百万円 | 0.2% |
分配金総額 | 15,977百万円 | 15,725百万円 | ▲1.6% | 15,725百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 2,286円 | 2,250円 | ▲1.6% | 2,250円 | 0.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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