(2020/07/17)
ユナイテッド・アーバン投資法人が、第33期(2020年5月期)決算を発表した。 第33期は「ザ・スクエアホテル金沢」等、9物件を取得する一方、「パシフィックマークス江坂」を売却した。これによる賃貸収入、物件売却益173百万円が寄与するが、コロナ禍に伴うホテルの固定賃料及び変動賃料の減額により、前期比8.6%減益。一時差異等調整積立金より77百万円、圧縮積立金より1,109百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,470円と前期を僅かに上回った。 期末のポートフォリオは129物件、資産規模(取得額合計)は6,614億円、有利子負債比率は41.7%。 第34期(2020年11月期)は、前期に取得した物件が通期寄与するが、コロナ禍の影響として、ホテル及び商業施設を中心に賃料減免や支払猶予、変動賃料の減少により2,881百万円の減収を想定し、前期比26%減益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,300円となる見通し。 第35期(2021年5月期)は、商業施設やホテルの段階的な需要回復を想定し、前期予想比35%増益を見込む。一時差異等調整積立金より77百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,100円となる見通し。 なお、現時点でコロナ禍の影響が不透明なため、第34期及び第35期ともに内部留保の取崩しは織り込んでいない。状況が判明した段階で内部留保の取崩しも検討する予定。 またホテルの需要が安定するには1~2年程度掛かると想定し、当面ホテルは取得しない方向。
第33期実績 | 第34期予想 | 前期比 | 第35期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 23,565百万円 | 21,918百万円 | ▲7.0% | 23,910百万円 | 9.1% |
当期利益 | 9,633百万円 | 7,095百万円 | ▲26.3% | 9,589百万円 | 35.2% |
分配金総額 | 10,820百万円 | 7,172百万円 | ▲33.7% | 9,667百万円 | 34.8% |
1口当たり分配金 | 3,470円 | 2,300円 | ▲33.7% | 3,100円 | 34.8% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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