(2017/05/16)
森トラスト総合リート投資法人が、第30期(平成29年3月期)決算を発表した。 第30期における物件取得はなし。紀尾井町ビルのフリーレント終了に伴う賃貸収益の増加により、前期比2.7%増益。内部留保取崩額を33百万円と当初想定より減額し、1口当たり分配金は3,603円と前期を0.9%上回った。 期末のポートフォリオは15物件、資産規模(取得額合計)は3,281億円、有利子負債比率は48.0%。 併せて「イトーヨーカドー新浦安店」を7月に売却することを発表。本物件は、テナントであるイトーヨーカ堂が7月に撤退することが決まっており、退去後の運用方針が未確定であった。今後の賃料水準や修繕費等、また売却先の再開発計画を総合的に勘案し、継続保有より売却することを決定した。売却先は非開示。売却額は142.5億円となり、売却益28億円が発生する見込み。 これに伴い、第31期(平成29年9月期)は、物件売却益が寄与し、前期比47.4%増益を見込む。売却益のうち491百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,900円となる見通し。 第32期(平成30年3月期)は、売却益がなくなるため、前期予想比33.6%減益を見込む。内部留保より198百万円を取り崩し、1口当たり分配金は3,650円となる見通し。 なお、第31期末の内部留保の残高は16.2億円となる。今後の取り扱い方針として、イトーヨーカドー新浦安店の減配分を補填し、分配金の安定及び増加を図る。
第30期実績 | 第31期予想 | 前期比 | 第32期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,869百万円 | 11,575百万円 | 30.5% | 8,527百万円 | ▲26.3% |
当期利益 | 4,722百万円 | 6,961百万円 | 47.4% | 4,620百万円 | ▲33.6% |
分配金総額 | 4,755百万円 | 6,468百万円 | 36.0% | 4,818百万円 | ▲25.5% |
1口当たり分配金 | 3,603円 | 4,900円 | 36.0% | 3,650円 | ▲25.5% |
<売却> | |||||
物件名称 | イトーヨーカドー新浦安店 | ||||
所在地 | 千葉県浦安市明海4-1-1 | ||||
売却額 | 14,250百万円 | ||||
簿価(平成29年3月末) | 11,245百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 3,005百万円 | ||||
売却日 | 平成29年7月31日 | ||||
売却先 | 非開示 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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