(2021/11/17)
森トラスト総合リート投資法人が、第39期決算を発表した。 第39期(2021年9月期)は、「神谷町トラストタワー」の一部を取得する一方、「東京汐留ビルディング」の共有持分約6.2%を売却した。東京汐留ビルディングの物件売却益1,433百万円が発生したが、エンドテナントであるソフトバンクグループの一括退去に伴う減収や管理費の増加により、前期比1.4%減益となった。東京汐留ビルディングのリーシング長期化に備え、差引き355百万円の内部留保を行い、1口当たり分配金は3,550円と前期比8.4%減となった。 期末のポートフォリオは16物件、資産規模(取得額合計)は3,243億円、有利子負債比率は47.2%。 第40期(2022年3月期)は、「神谷町トラストタワー」を追加取得する一方、「東京汐留ビルディング」の共有持分約6.2%を追加売却する。また新橋駅前MTRビルのテナントであるヤマダ電機が12月末に一括退去予定。引き続き稼働率低下に伴う賃貸収益の減少により、前期比13.4%減益を見込む。差引き309百万円の内部留保を行い、1口当たり分配金は3,075円と前期比13.4%減となる見通し。 第41期(2022年9月期)は、新橋駅前MTRビルの減収、前期の物件売却益がなくなることから、前期予想比26.1%減益を見込む。内部留保より733百万円を取崩し、1口当たり分配金は3,000円となる見通し。 課題である東京汐留ビルディングのオフィス・店舗区画の稼働率は、現時点の契約ベースで未だ44.8%であり、引き続きリーシングに注力する。新橋駅前MTRビルは、リーシングと売却の両面で検討する方向。
第39期実績 | 第40期予想 | 前期比 | 第41期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 9,202百万円 | 8,415百万円 | ▲8.6% | 6,818百万円 | ▲19.0% |
当期利益 | 5,041百万円 | 4,368百万円 | ▲13.4% | 3,226百万円 | ▲26.1% |
分配金総額 | 4,686百万円 | 4,059百万円 | ▲13.4% | 3,960百万円 | ▲2.4% |
1口当たり分配金 | 3,550円 | 3,075円 | ▲13.4% | 3,000円 | ▲2.4% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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