(2016/06/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第21期(平成28年4月期)決算を発表した。第21期は「いちご横浜西口ビル」等、小規模のオフィスビル4棟を売却。差引き318百万円の売却益が寄与し、前期比33.9%増益。差引き18百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は1,740円と前期を2%上回った。稼働率の上昇と賃料増額改定により、月額賃料ベースで前期比1.5%増加し、内部成長が進捗した。期末のポートフォリオは73物件、資産規模(取得額合計)は1,627億円、有利子負債比率は43.1%。第22期(平成28年10月期)は、期初に投資口の追加発行を行い、オフィスビル13棟(取得額計292億円)を取得。これにより資産規模は1,919億円へ拡大し、有利子負債比率は46.4%へ上昇する。前期の物件売却益がなくなるも、13棟の賃貸収益が寄与し、営業利益ベースでは前期比6.3%増益を見込むが、支払利息や融資関連費用の増加により、当期純利益は3%減益を予想。一時差異等調整積立金及び内部留保より490百万円を取り崩し、投資口数が8.2%増加するも、1口当たり分配金は1,890円と前期を8.6%上回る見通し。続く第23期(平成29年4月期)は、融資関連費用の減少等により、前期予想比4%増加を見込む。一時差異等調整積立金及び内部留保より406百万円を取り崩し、1口当たり分配金は1,900円となる見通し。
第21期実績 | 第22期予想 | 前期比 | 第23期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 6,682百万円 | 7,152百万円 | 7.0% | 7,188百万円 | 0.5% |
当期利益 | 2,482百万円 | 2,407百万円 | ▲3.0% | 2,503百万円 | 4.0% |
分配金総額 | 2,464百万円 | 2,896百万円 | 17.5% | 2,911百万円 | 0.5% |
1口当たり分配金 | 1,740円 | 1,890円 | 8.6% | 1,900円 | 0.5% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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