(2020/06/15)
いちごオフィスリート投資法人が、第29期(2020年4月期)決算を発表した。 第29期は「いちご中目黒ビル」を取得、「ライオンズスクエア川口」を売却した。物件売却益が減少する一方、賃料増額やテナント入替えによる増収、水光熱費や修繕費の減少により、前期比0.6%増益。一時差異等調整積立金より105百万円を取り崩す一方、税務上の繰越欠損金を活用し366百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は2,163円と前期比0.6%増となった。 期末のポートフォリオは85物件、資産規模(取得額合計)は2,023億円、有利子負債比率は48.1%。 新型コロナウイルスの影響として、飲食店やサービス業を中心に、52件(面積ベースで全体の7.0%)の賃料減額要請、15件(面積ベースで全体の1.3%)の解約を受領。IREはテナントの状況に応じて賃料減額や支払猶予を協議していく構え。 第30期(2020年10月期)は、新型コロナウイルスの影響により69百万円の減収を想定。また前期の物件売却益がなくなるため、前期比12.7%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,106円と前期比2.6%減となる見通し。 第31期(2021年4月期)は、引き続き新型コロナウイルスの影響として90百万円の減収を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,087円となる見通し。
第29期実績 | 第30期予想 | 前期比 | 第31期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,260百万円 | 7,772百万円 | ▲5.9% | 7,762百万円 | ▲0.1% |
当期利益 | 3,575百万円 | 3,122百万円 | ▲12.7% | 3,092百万円 | ▲1.0% |
分配金総額 | 3,314百万円 | 3,227百万円 | ▲2.6% | 3,198百万円 | ▲0.9% |
1口当たり分配金 | 2,163円 | 2,106円 | ▲2.6% | 2,087円 | ▲0.9% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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