(2021/12/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第32期(2021年10月期)決算を発表した。 第32期における物件取得はなし。テナントの解約面積は前期より半減したが、緊急事態宣言下により成約面積も少なく、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.8%と前期より0.2ポイント低下した。但し、オフィスのフリーレントを反映した実質的な稼働率は期末ベースで96.2%と前期より0.4ポイント上昇した。水道光熱費や運用報酬が増加したが、前期に取得した物件の通期稼働、既存物件の賃貸収入や解約違約金収入の増加、仲介手数料や支払利息の減少により、前期比2.5%増益。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,185円となった。 期末のポートフォリオは86物件、資産規模(取得額合計)は2,061億円、有利子負債比率は48.9%と前期より変動なし。 第33期(2022年4月期)は、期中平均稼働率は95.7%と前期より1.1ポイント低下する想定。賃貸収入や解約違約金収入の減少、仲介手数料や修繕費の増加により、前期比5.3%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,072円となる見通し。 第34期(2022年10月期)は、期中平均稼働率97.0%と大きく改善する想定。水道光熱費や固都税が増加するが、賃貸収入の増加、修繕費の減少により、前期予想比0.3%増益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,079円となる見通し。 なお、区分所有等を除く73物件の電力契約を第33期中に再生可能エネルギーに切り替えを完了する予定。これによりCO2排出量は89.0%削減を見込む。
第32期実績 | 第33期予想 | 前期比 | 第34期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 7,843百万円 | 7,668百万円 | ▲2.2% | 7,756百万円 | 1.1% |
当期利益 | 3,200百万円 | 3,030百万円 | ▲5.3% | 3,041百万円 | 0.4% |
分配金総額 | 3,306百万円 | 3,136百万円 | ▲5.1% | 3,146百万円 | 0.3% |
1口当たり分配金 | 2,185円 | 2,072円 | ▲5.2% | 2,079円 | 0.3% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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