(2022/06/14)
いちごオフィスリート投資法人が、第33期(2022年4月期)決算を発表した。 第33期は、オフィスビル4物件を保有するブリッジファンドの匿名組合出資持分を取得する一方、「いちご赤坂五丁目ビル」を売却した。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は95.0%と前期より1.8ポイント低下した。稼働率低下により賃貸収益は減少したが、物件売却益940百万円が寄与し、前期比15.3%増益。物件売却益を全額分配、更に一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,508円と前期比14.8%増となった。 期末のポートフォリオは85物件、資産規模(取得額合計)は2,054億円、有利子負債比率は48.8%。 併せて「いちご東池袋三丁目ビル」を取得することを発表した。 物件は、JR池袋駅より徒歩8分に位置する、1988年竣工、6階建のオフィスビル。4月末時点のテナントは6社、稼働率は100%。取得額は38.4億円。 第34期(2022年10月期)は、ポートフォリオの期中平均稼働率は95.9%と前期より0.9ポイント上昇する想定。前期の物件売却益がなくなることや、水光熱費等の賃貸費用の増加により、前期比19.9%減益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,023円と前期比19.3%減となる見通し。 第35期(2023年4月期)は、期中平均稼働率97.2%と前期予想より1.3ポイント上昇する想定。前期に取得した物件の通期稼働、既存物件の稼働率上昇に伴う賃貸収入の増加、水光熱費等の賃貸費用の減少により、前期予想比2.7%増益を見込む。一時差異等調整積立金より105百万円を取崩し、1口当たり分配金は2,076円となる見通し。 アフターコロナにおける当面の目標として、稼働率97%以上、資産規模2,200億円以上、ESG評価認証であるGRESBのレーティング及び債務格付けの向上を掲げる。
第33期実績 | 第34期予想 | 前期比 | 第35期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 8,675百万円 | 7,732百万円 | ▲10.9% | 7,793百万円 | 0.8% |
当期利益 | 3,690百万円 | 2,956百万円 | ▲19.9% | 3,037百万円 | 2.7% |
分配金総額 | 3,795百万円 | 3,061百万円 | ▲19.3% | 3,141百万円 | 2.6% |
1口当たり分配金 | 2,508円 | 2,023円 | ▲19.3% | 2,076円 | 2.6% |
<取得> | |||||
物件名称 | いちご東池袋三丁目ビル | ||||
所在地 | 東京都豊島区東池袋 | ||||
取得金額 | 3,840百万円 | ||||
想定NOI利回り | 4.1% | ||||
還元利回り | 3.8% | ||||
竣工時期 | 1988年3月31日 | ||||
取得日 | 2022年6月20日 | ||||
売主 | 非開示 |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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