(2024/07/19)
大和証券オフィス投資法人(DOI)が、第37期(2024年7月期)決算を発表した。 第37期は、「S-GATE FIT日本橋馬喰町」を取得。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.6%と前期より0.5ポイント低下したが、新規物件及び既存物件のフリーレント解消、修繕費の減少等により、前期比0.4%増益。内部留保より337百万円を取崩し、1口当たり分配金は13,700円と前期と同額となった。 期末のポートフォリオは59物件、資産規模(取得額合計)は4,688億円、有利子負債比率は43.9%。 併せて「Daiwa月島ビル」をスポンサーグループである大和証券リアルティに売却することを発表した。売却額は98億円。2024年11月期~2025年11月期の3期に分割して売却する。 更に自己投資口の取得を行うことを発表。DOIの自己投資口の取得は2年ぶり、5回目となる。 取得する投資口数は上限14,000口(発行済投資口数の1.46%)、取得総額は上限30億円。取得した投資口は2024年11月期中に消却する予定。 第38期(2024年11月期)は、「Daiwa秋葉原ビル」の再開発が完了し、建物を取得する。また「Daiwa月島ビル」の共有持分40%を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.1%と前期より0.5ポイント低下する想定。新規物件の収益や物件売却益1,203百万円が寄与し、前期比15%増益。597百万円を内部留保し、また投資口2分割により、1口当たり分配金は6,850円(分割前換算13,700円)となる見通し。 第39期(2025年5月期)は、「Daiwa月島ビル」の共有持分30%を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は97.0%と前期予想より0.9ポイント上昇する想定。既存物件の賃貸収益が増加するが、物件売却益の減少、修繕費の増加により、前期予想比2.5%減益を見込む。420百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は6,850円と前期と同額となる見通し。 なお、自己投資口の取得による影響は業績予想に反映していない。 オフィス賃貸市況の回復により、今後のリーシング方針を従来の稼働優先から賃料増額へ転換を図り、1口当たり利益の成長を目指す。
第37期実績 | 第38期予想 | 前期比 | 第39期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 13,570百万円 | 15,146百万円 | 11.6% | 15,055百万円 | ▲0.6% |
当期利益 | 6,214百万円 | 7,149百万円 | 15.0% | 6,973百万円 | ▲2.5% |
分配金総額 | 6,552百万円 | 6,552百万円 | 0.0% | 6,553百万円 | 0.0% |
1口当たり分配金 | 13,700円 | 6,850円 | - | 6,850円 | 0.0% |
※第38期より投資口2分割 | |||||
<売却> | |||||
物件名称 | Daiwa月島ビル | ||||
所在地 | 東京都中央区月島 | ||||
売却額 | 9,800百万円 | ||||
簿価(2024/5末時点) | 6,295百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | 3,505百万円 | ||||
売却日 | 2024年11月、2025年5月、2025年11月(計3回) | ||||
売却先 | 大和証券リアルティ(株) |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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