(2024/06/14)
スターツプロシード投資法人が、第37期(2024年4月期)決算を発表した。 第37期は、「プロシード篠崎2」等4物件を取得する一方、「プロシード都立大学」を売却した。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.9%と前期より0.1ポイント上昇。賃貸収益の増加、物件売却益143百万円が寄与し、前期比15.7%増益。スポンサーのスターツグループは公共施設の再開発に取り組んでおり、パイプラインに借地権付建物が多いため、取得額に対する減価償却費割合が高くなる見込み。この特性を活用し、第37期より毎期継続的に利益超過分配を行う。借地権付建物5物件における土地所有権付建物の場合との減価償却費差額分を利益超過分配とし、1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は5,321円となった。 期末のポートフォリオは111物件、資産規模(取得額合計)は1,048億円、有利子負債比率は52.4%。 第38期(2024年10月期)は、「プロシード錦糸町」と「プロシード大泉学園」を売却する。ポートフォリオ全体の期中平均稼働率は96.5%と前期より0.4ポイント低下する想定。物件売却益は増加するが、更新料収入の減少、減価償却費や支払利息の増加等により、前期比3.8%減益を見込む。1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は5,130円と前期比3.6%減となる見通し。 第39期(2025年4月期)は、ポートフォリオ全体の期中平均稼働率が96.7%と前期予想より0.2ポイント改善する想定だが、前期の物件売却益がなくなるため、前期予想比9.6%減益を見込む。1口当たり分配金(利益超過分配金含む)は4,670円となる見通し。 引き続き物件入替えによってポートフォリオの質向上を図りながら、スターツグループのパイプラインを活用し、資産規模1,500億円を目指す。
第37期実績 | 第38期予想 | 前期比 | 第39期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 3,756百万円 | 3,738百万円 | ▲0.5% | 3,620百万円 | ▲3.2% |
当期利益 | 1,409百万円 | 1,355百万円 | ▲3.8% | 1,225百万円 | ▲9.6% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含まない) |
4,990円 | 4,799円 | ▲3.8% | 4,339円 | ▲9.6% |
1口当たり利益超過分配金 | 331円 | 331円 | 0.0% | 331円 | 0.0% |
1口当たり分配金 (利益超過分配金含む) |
5,321円 | 5,130円 | ▲3.6% | 4,670円 | ▲9.0% |
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1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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