(2008/08/12)
日本賃貸住宅投資法人(RRI)が、アメリカを本拠地とする投資会社のオークツリー・キャピタル・マネジメントが運用するファンド(以下オークツリー)に対し第三者割当増資を行う。70,000口の新投資口を発行(うちオークツリーのファンドに対し63,000口)により、発行後の投資口数は72%増加、167,477口になる(図表1)。発行価額は6月19日の終値ベースでの上場来最安値である175,000円。調達資金は主に借入金の返済に充当するが、投資口の大幅増加に伴い第5期(平成20年9月期)の予想分配金は5,766円と大幅な下方修正(図表2)となる。 またRRIは、オークツリーが公表した投資口の公開買付に関しJPモルガン証券をファイナンシャルアドバイザーに選任し、賛同することを公表した。公開買付価格は260,000円、買付予定の上限投資口数は18,063口。公開買付条件は変更される可能性もあるが、オークツリーは総発行投資口の48.4%を1口当たり194,000円弱で取得できることになる。なお、オークツリー側のプレスリリースによれば、当該公開買付は上場維持を前提としたものとしている。 第三者割当増資及び公開買付に伴い、オークツリーはRRIの資産運用会社の株式35%をリプラスから取得し(図表3)、取締役を派遣する予定としている。
図表1:第三者割当増資の概要 | ||||
発行投資口数 | 70,000口 | |||
発行済投資口数 | 97,477口 | |||
発行後投資口数 | 167,477口 | |||
第三者 割当先 |
アップルリンゴ・ホールディングス・ビー・ヴィ(*) | 34,300口 | ||
リンゴレジデンシャル特定目的会社(*) | 28,700口 | |||
日本トラスティ・サービス信託銀行 | 7,000口 | |||
交付日 | 2008/8/29 | 1口発行価額 | 175,000円 | |
払込価額総額 | 122.5億円 | |||
*:オークツリー社関連のファンド | ||||
図表2:平成20年9月期業績予想 | ||||
今回修正予想 | 前回予想 | 増減率 | ||
営業収益 | 3,697百万円 | 3,658百万円 | 1.07% | |
当期利益 | 965百万円 | 1,006百万円 | ▲4.08% | |
分配金(/1口) | 5,766円 | 10,321円 | ▲44.13% | |
図表3:資産運用会社の株主構成 | ||||
異動後保有株 比率 |
異動後前保有株 比率 |
増減率 | ||
リプラス | 55% | 90% | -35% | |
アップルリンゴ・ ホールディングス・ ビー・ヴィ(*) |
35% | - | 35% | |
三菱東京 | 5% | 5% | 0% | |
三井住友 | 5% | 5% | 0% | |
*:オークツリー社関連のファンド |
PR
PR
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
---|---|---|
2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
* 当サイトはJ-REIT(不動産投資信託)の情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としておりません。 * 当サイトの情報には万全を期しておりますがその内容を保証するものではなくまた予告なしに内容が変わる(変更・削除)することがあります。 * 当サイトの情報については、利用者の責任の下に行うこととし、当社はこれに係わる一切の責任を負うものではありません。 * 当サイトに記載されている情報の著作権は当社に帰属します。当該情報の無断での使用(転用・複製等)を禁じます。