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「REITキーマンに聞く!」ジャパン・シニアリビング・パートナーズ株式会社 藤村 隆氏
今回は、ジャパン・シニアリビング・パートナーズ株式会社 藤村 隆氏にヘルスケア業界と ファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。
――御社の特徴についてお話ください(続き)
6社のスポンサー会社によるサポートですが、メインスポンサーはKENEDIXになります。
KENEDIXは本投資法人を含めますと6つのREITのスポンサーになっています。J-REITにおいて多くのREITを運用しているREITマーケットのプロフェッショナルということになります。
また新生銀行は、ヘルスケアファイナンス分野での実績や経験により、ヘルスケア不動産に関するリスク分析やリスクマネジメントのノウハウを保有しています。
最近注目を浴びている損保ジャパン日本興亜ホールディングスはワタミの介護を買収することを発表し、大手介護事業者である株式会社メッセージへの資本・業務提携するなどヘルスケア事業へ積極的に取り組んでおります。その他スポンサーに長谷工コーポレーション、三菱UFJ信託銀行、LIXILがあり、いずれも異業種で、サポート機能に多様性があります。
――制度リスクが低い高価格帯の自立者向け施設への比率をさらに高くすることでより安定的になるということは考えられますがいかがでしょうか?
世の中に供給されている数、いわゆるニーズですが高価格帯の自立者向け施設の絶対数は少ないので、そこに集中してしまうと需給のバランスが崩れてしまいます。
――財務戦略上、気を使っている所は?
一つは、ポートフォリオ属性から考えると中長期的な収益の維持・向上を目的とし、安定的に調達できるかが大事な点です。
デットファイナンスに関しては、強固なバンクフォーメーションの構築が必要になります。スポンサー会社である株式会社新生銀行及び三菱UFJ信託銀行株式会社、並びにメガバンクを中心とした強固なフォーメーションで、財務の安定化を図っています。
これにより盤石な資金調達のサポート体制が確保できていると思っています。
――LTVに関して65%を上限としておりますが、比較的高めという感じですがいかがでしょうか?
借入先とのコベナンツ上で65%となっておりますが、運用上では総資産有利子負債比率で40%台という状況です。
――将来的には、格付取得などを見据えてますでしょうか?
資金調達の多様化は必要ですので、ある程度の資産規模になりましたら格付の取得を含めて検討していきたいと思います。