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2021年09月14日

「REITキーマンに聞く!」住商リアルティ・マネジメント株式会社 常務取締役 矢野 正明氏

今回は、住商リアルティ・マネジメント株式会社 常務取締役 矢野 正明氏に業界動向やSOSiLA物流リート投資法人の特徴に関してインタビュー形式でお話をしていただきました。

住商リアルティ・マネジメント株式会社 矢野 正明氏

第2部:SOSiLA物流リート投資法人について

――投資法人の特色や強みについてお聞かせいただければと思います。

まず、1点目は、総合商社でありながら不動産事業に100年の歴史と強みを持つ住友商事がスポンサーとしてサポートする投資法人であることです。
総合商社の広範なネットワークを活用した用地取得・リーシングと総合デベロッパーとしての開発ノウハウを活かして、着実な外部成長と内部成長を図って参ります。
2点目としましては、立地・ハード・ソフトに優れた強みをもつ物流施設「SOSiLAシリーズ」への重点投資を行う投資法人であることです。消費地に近接した戦略的な立地、住友商事グループによる一気通貫のサポート体制といったSOSiLAシリーズの強みを活かし、長期安定的な運営を実現して参ります。
3点目としましては、住友商事の豊富なパイプラインとその物件取得の蓋然性の高さです。住友商事の物流不動産事業は2,000億円超の累積開発規模を誇るとともに、「物件開発」機能を住友商事が担い、「保有」機能を本投資法人が担うという役割分担がなされており、投資法人の確実な成長をサポートして参ります。
SOSiLA物流リート投資法人のスポンサーである住友商事は総合商社ですが、祖業は100年前に住友財閥として行っていた大阪北港エリアの埋立・開発事業を行う不動産会社であり、戦後総合商社となった後も不動産事業は常に住友商事のコアビジネスであり続けております。本投資法人は、こうした住友商事の不動産デベロッパーとしての知見と開発力、そしてファンドビジネスを通じて蓄積してきたノウハウを活用することにより、投資主価値の最大化を追求して参ります。

――ポートフォリオの特徴についてお聞かせください。

住友商事が物流不動産事業に本腰を入れて取り組むにあたり、名付けたブランド名がSOSiLAです。高度化が進む企業の物流ニーズに対応し、且つそこで働く人間を含む社会全体に役立ち、貢献する施設でありたいとの願いを込めて、Sociability, Sustainability, and Individuality for Logistic Aspectの頭文字をとってつくったものです。
「SOSiLA」シリーズの強みとしては、立地・ハード・ソフト面の3点です。
まず、立地について、SOSiLAシリーズは、物流企業が抱える、輸送費の削減、多頻度化する配送への対応、労働力の確保といった課題の解決に資する立地を提供して参ります。SOSiLAは人口密度が高く、消費地に近い都市部を配送先としてカバーしており、これによって輸送費削減と労働力確保の両面から物流企業の課題解決をサポートして参ります。
2点目のハード面について、長い歴史を持つデベロッパーとしてのモノづくりのノウハウを生かし、先進的物流施設としての標準的なスペックを備えるとともに、「物流の効率化」、「環境への配慮」、「安全性・BCP対応」、「快適な労働環境」を意識した施設づくりによってテナントをサポートして参ります。
最後に、ソフト面として、私どもは投資法人の内部・外部成長にはテナントへの物流効率化ソリューションの提供が重要であると考えています。テナントに対して新たな技術を含む物流効率化へのソリューションを提供し、テナントの設備投資を促し、入居の長期安定化を図って参ります。
実際に、SOSiLAシリーズを中心とする本投資法人の物流施設の平均賃貸借契約期間は9.8年、平均賃貸借契約残存期間は7.0年となっており、長期安定的な運用が可能になっています。
さらに、テナントの効率的なサプライチェーンの構築に資する物流拠点提案を行い、新たなSOSiLAを開発し、入居してもらうという運営ソフト面でのサイクルを続けることで、投資法人の内部成長と外部成長を図って参ります。
このように物流企業の課題解決に資する立地、汎用性・可変性に富むハード、物流効率化ソリューションの提供というソフト、これらが三位一体となっているのが住友商事の物流施設「SOSiLA」シリーズの強みであり、本投資法人はこうした特徴をもつSOSiLAシリーズに重点投資することで持続的な成長を目指して参ります。

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